検図

検図

検図とは、製図における最後の工程で、図面を出図する前に、設計上の間違い、注記漏れ、不備などについて点検する作業をいう。特に第三者による検図は、重要度がたかく、設計者のミスや不完全性を排除する役割を担う。

1.部品欄・表題欄

図面の上・下部分に部品欄・表題欄が記入するスペースが設けられているが、その情報が正しく記載されているか、を考えなければならない。図面番号、材質、加工方法など開発・受注に直結する情報が多く、リスクの高い部分である。

2.方法・位置

図面が正しい方法・位置に描かれているか、を確認しなければならない。方向や位置は加工者にとって重要な要因であり、その正確さはもちろん、バランスや美しさも問われる。

3.JIS規格・ISO規格

三角法、尺度、図形がJIS規格・ISO規格に沿ったものか、を確認する。特に海外向けに出す図面は、規格が現地のものと異なる場合もあり、トラブルの原因になりうる。

4.寸法・数値

寸法・数値は、過不足なく記入されているかを確認しなければならない。寸法漏れ、重複記入、()寸法の有無、公差、幾何公差はめあい公差についてなど、加工者や組立者、製品の進行に大きな迷惑をかけるため注意する必要がある。

5.はめあい部分の確認

はめあい部の寸法公差は記入されているか、を確認しなければならない。はめあい公差を間違えれば、挿入が不可になるケースも存在する。

6.表面処理

表面処理に無駄がある場合は、コスト高にあらわれてくる。コストを意識して無駄を省いた設計を考えなければならない。

7.表面粗さ

表面粗さは、機械の性能、はめあいや使用上の安全性が左右される。過不足なく指定されているか、適切な値に設定されているか、コストも考慮して設計する必要がある。

8.コスト

寸法、表面処理、粗さに関して、過剰に仕上げを要求していないかを考える必要がある。過剰な加工は大きくコストに跳ね上がるため、非常に注意をしなければならない。しかし、コストを抑えるために、過小な指示は性能や、特に安全性にかかわる問題のため、注意しなければならい。

9.組立・加工・保守

設計に従い、組立や加工は可能であるかの検討を重ねる必要がある。ボルトをしめたいが工具が入るスペースがない、加工できない、あるいはできても非常にコストがかかる形状など、多角的に考えなければならない。また保守やメンテナンスが困難な場合も考慮すべき点のひとつになる。

10.安全性

安全性について考えなければならない。耐久性や力学の裏付けがある設計できているか、人が触るエッジ部などには面取り・角丸みなどの処理が施されているか、などを考慮する必要がある。

11.環境性

環境に配慮された設計にされているか、も重要な指標になる。リサイクルが可能であるか、廃棄まで考慮にいれた考えた材料であるかが問われる。