ピタゴラス教団|哲学と戒律

ピタゴラス教団

ピタゴラスによって作られた教団。宗教的組織でもある一方、ピタゴラス学派としての側面もある。宗教的な教義と学問とが密接に結びついていた。秘密主義といわれるが、残っている情報は少なくない。

ピタゴラス教団

ピタゴラス教団

ピタゴラス教の基本的な教義

ピタゴラスは魂を肉体と区別し、魂は神性を備え、神の近くにいた。しかし、前世の罪のために墓標(セーマ)である。肉体(ソーマ)に閉じ込められている。穢れたままであると死後、次々と他の人間の肉体、動物の身体に移っていく。転生と転生の間に魂は元の場所に浄められ(カルタシス)に行き、次第に転生の輪廻から離れ神聖を取り戻す。すべての調和の秩序の本性は数である。調和が数的であることによって成り立つ。従って、存在はすべて数で表される。ピタゴラスにとって数は質量を持つひとつの存在であった。存在が数であるということはアルケーもまた数であるということを意味する。

ピタゴラス教団の宗教的な戒律

  • 豆を断つこと
  • 白い雄鶏にふれないこと
  • 明かりの傍らで鏡をみないこと
  • 鉄で火を掻き起さないこと
  • 壺を火から外すときには、壺の形を灰に残さないこと
  • 寝床から起きるときには、床布を丸めて身体の形の跡を残さないこと
  • 燕に家の軒を貸さないこと
  • 抑制のきかない大騒ぎにとりつかれないこと

ディカイアルコスによる引用

仲間たちに説いていたことについて、誰も確かなことは言えない。というのも、彼らは尋常ならざる沈黙を続けていたからである。とはいえ、次のような見解が一般に知られるものとなっている。即ち、魂は不死であり、魂は他の種類の生物へと移り住み、また、ある時期がくると一度起こったことが再び起き、絶対に新しいものなど何もなく、そして、生命を有するものはすべて同類とみなすべきだ、というものである。