百科全書派(アンシクロペデイスト)ディドロ,ダランベール,ルソー

百科全書派 ひゃっかぜんしょは

百科全書派は、18紀後半の啓蒙期のフランスで刊行された『百科全書』の編集・執筆に参加した進歩的な啓蒙思想家たちの総称。アンシクロペデイスト(仏)、エンサイクロペディスト(英)とも呼ぶ。哲学者ディドロを中心に、ダランべールヴォルテールルソー・エルヴェシウス・ドルバックら主に啓蒙思想の思想家を中心に携わっている。体制に批判的であったため、王政や教会から弾圧に合っている。その中でも『百科全書』を刊行し、民衆に合理的・進歩的な啓蒙思想を広め、フランス革命を思想的下地を作った。

目次

略年

1751年7月 第一巻発刊
1752年1月 第2巻発刊されたが、配付停止命令がおりる。
1757年   第7巻まで刊行。
1759年   再び出版許可が取り消される。(この過程でバスティーユ牢獄に投獄されたダランベールが辞任する。)
1766年   秘密裏に出版は続けられており、10巻がスイスの書店の発行という体裁で刊行された。
1772年   11巻の刊行を終えた。

『百科全書』の企画

もともと『百科全書』は大規模な啓蒙思想の辞典ではなく、イギリスのチェンバーズ百科事典のフランス語の翻訳の企画であった。フランスのル・ブルトンの企画でスタートしたが、その編集者に選ばれたディドロダランベールは、大幅に規模を拡大し、全く新しい事典へと変質させた。多くの進歩的な協力者に応援を要請しその編集を行った。学者や知識人だけでなく、職人などにも協力者がいたことが特徴である。

『百科全書』の執筆者

貴 族:テュルゴ、モンテスキュー、ド・ブロス
行政官:テュルゴ、フォルボネ、ドーバントン、ブランジェ
学 者:ダランべールディドロ、デュマルセ、マルモンテル、ヴォルテールルソー、コンディヤック、エルヴェシウス、
聖職者:ド・プラード
生産者:技芸、版画家、製図家、建築家、職人

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