心身二元論

心身二元論

心身二元論とは、精神と身体が、それぞれ独立的に実在するもの(実体)であるという説。

心身二元論

心身二元論

デカルトの心身二元論

デカルト心身二元論は、精神的な思惟ととする“自我”と、空間的な広がりである延長を属性とする“身体”とを、それぞれ独立した二つの実体と考える説である。思考する「自我」は、身体や外部の世界から独立した精神的な実体であり、他方、事物は、機械的に運動する物質的な実体であるといえる。ここから、物体を機械的運動によって説明する機械論的自然観が展開される。ただし、その精神と身体がどのような形でつながっているのかの説明はデカルトにおいては不十分であるといえる。

意志に基づく行為を行うために意識的実体にすぎない人間の魂がどのようにして動物精気の運動を規定することができるのかお教えください。というのも、運動の規定はつねに動いている身体が動かされることから生じているように思われるからです。ところが、あなたは魂という概念から延長をまったく排除しており、そのような接触は非物質的であるものと矛盾するように私には見えるのです。(エリザベートからの手紙)

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