針状ころ軸受|剛性に優れ、慣性力が小さい小型・高性能軸受

針状ころ軸受 ニードルベアリング

針状ころ軸受は、ニードルベアリングといい、長さに長い針状のころをもつ軸受である。深溝玉軸受に比べて小さいスペースのわりに負荷容量と剛性が大きく、慣性力が小さいなどの特徴がある。機械の小型化や軽量化に役立つ。なお、内輪付きおよび内輪なし軸受には、保持器つき、または保持器なし、単列または複列および外輪油溝・油穴付きまたは外輪油溝・油なしがある。

ソリッド形とシェル形

ソリッド形は剛性があり、軸受制度も高く、高速・高荷重・高回転制度の用途に適している。内輪付きタイプと内輪なしタイプがあり、分離型は内輪・外輪・保持器が分離できる。シェル形は外輪が薄い。

ソリッド形

シェル形

ラジアル荷重とスラスト荷重

ラジアル型の針状ころ軸受は、垂直方向にかかるラジアル荷重に耐えることができるが、横方向のスラスト荷重は受けることができなく、ラジアル荷重のみに使う。基本的には針状ころ軸受用の止め輪を使う。C型の止め輪を使うときは、軸肩に接触すると焼き付けの原因になる。

針状ころ軸受(ニードルベアリング)の製図

針状ころ軸受(寸法系列49)の寸法例

針状ころ軸受の寸法例は下記で表される。寸法例はあくまで参考で、正確にはJISやISOなどの寸法をご確認すること。

d Fw D,B C rs min 基本番号
内輪付き軸受
基本番号
内輪なし軸受
Cr C₀r
5 7 13 10 0.15 NA495 RNA495 2.67 2.35
6 8 15 10 0.15 NA496 RNA496 3.15 3.0
7 9 17 10 0.15 NA497 RNA497 3.6 3.65
8 10 19 11 0.2 NA498 RNA498 4.3 3.95
9 12 20 11 0.3 NA499 RNA499 4.85 4.9
10 14 22 13 0.3 NA4900 RNA4900 8.6 9.2
12 16 24 13 0.3 NA4901 RNA4901 9.55 10.9
15 20 28 13 0.3 NA4902 RNA4902 10.3 12.8
17 22 30 13 0.3 NA4903 RNA4903 11.2 14.6
20 25 37 17 0.3 NA4904 RNA4904 21.3 25.5
22 28 39 17 0.3 NA49/22 RNA49/22 23.2 29.3
25 30 42 17 0.3 NA4905 RNA4905 24.0 31.5
28 32 45 17 0.3 NA49/28 RNA49/28 24.8 33.5
30 35 47 17 0.3 NA4906 RNA4906 25.5 35.5
32 40 52 20 0.6 NA49/32 RNA49/32 31.5 47.5
35 42 55 20 0.6 NA4907 RNA4907 32.0 50.0
d Fw D,B C rs min 基本番号
内輪付き軸受
基本番号
内輪なし軸受
Cr C₀r

Cr、C₀rは基本定格荷重(kN)の参考値である。

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