幾何公差の普通公差

幾何公差の普通公差 General geometrical tolerance

普通公差は、JISで規定されている、一般的に適用されている公差であるが、幾何公差真直度平面度直角度対称度円周振れ)にもそれぞれ一般的な公差が規定されている。公差等級にはH、K、Lの三種類があるが、工場によっては測定できない精度があり、注意が必要である。

普通公差が適用されるもの

普通公差が適用される 真直度平面度直角度対称度円周振れ
普通公差が適用されない 円筒度線の輪郭度面の輪郭度傾斜度同軸度位置度全振れ

真直度及び平面度の普通公差

真直度及び平面度の普通公差 (JIS B 0419 1991 より抜すい)

公差等級 呼び長さの区分
10以下 10を超え
30以下
30を超え
100以下
100を超え
300以下
300を超え
1000以下
1000を超え
3000以下
H 0.02 0.05 0.1 0.2 0.3 0.4
K 0.05 0.1 0.2 0.4 0.6 0.8
L 0.1 0.2 0.4 0.8 1.2 1.6

直角度の普通公差

直角度の普通公差は下記のとおりである。このとき、長いほうの辺をデータムとする。

公差等級 呼び長さの区分
100以下 100を超え300以下 300を超え1000以下 1000を超え3000以下
直角度公差
H 0.2 0.3 0.4 0.5
K 0.4 0.6 0.8 1
L 0.6 1 1.5 2

対称度の普通公差

対称度の普通公差は下記のとおりである。このとき、対称となるふたつの辺のうち、長いほうをデータムとする。等しいときはどちらのデータムでもかまわない。

公差等級 呼び長さの区分
100以下 100を超え300以下 300を超え1000以下 1000を超え3000以下
対称度公差
H 0.5
K 0.6 0.8 1.0
L 0.6 1.0 1.5 2.0

円周振れの普通公差

公差等級 円周振れ公差
H 0.1
K 0.2
L 0.5

JISとISO

幾何公差の普通公差は、日本だけでなく世界でも共通である。寸法公差の普通公差m(中級)と普通の幾何公差のHの両方を規定する場合、表題欄の中や近辺にJIS B 0419-mHやISO 2768-mHと表記する。