ねじのゆるみと対策

ねじのゆるみと対策

ねじは回すだけで取り付け・取り外しをできる優れた機械要素であるが、一方で使用中にゆるむという大きなデメリットがある。大きな事故につながるため、ねじ締結の設計、締付作業の管理、締結後のメンテナンスなどの場面でゆるみをいかに防ぐかが重要となる。

振動

振動によりねじがゆるむことがある。飛行機や車などでの輸送中に大きな振動がかかり、ねじがゆるみ、輸送後に機械がバラバラになる、ということがある。また、飛行機それ自体のねじがゆるむこともあり、日々のメンテナンスが重要となる。

粗さ

粗さが悪いほど、ゆるみの原因になるため、ねじ部分の粗さをよくする必要がある。

ゆるみ防止

ゆるみ防止は、初期の締付けによって引張力を確実に与えておく、予張力の増大、接合面のすべり、座面圧分布の影響、ボルトの弾性変形能力の向上、被締結材の塑性変形の進行防止などがあげられる。

ゆるみ防止 座金

座金を用意ることでねじとの接触面積が多く粗さもいいため、ねじのゆるみ対策となる。通常の平座金のほか、ばねになっている座金、さらばね座金、歯付き座金、軸受け用座金を作る。

ピンや小ねじ

ピンや小ねじを使ってゆるみ止めを行う方法もある。

ダブルナット

ナットを2つつけることでダブルナットでAを締めたままBを少し緩めてAとBが互いに強く接触するようにすると、AとBにはまりあっているねじ面に大きな面圧が生じて摩擦力が増え、ゆるみにくくなる。ボルトに加わる荷重はナットAで受け持つためナットBは低いナットを使ってもよい。

偏心ナットを利用した緩み止め

偏心ナットを利用した緩み止めである。ボルトの軸線に対して偏心したテーパ部分をもつ下ナットBに、偏心していないテーパ穴をもつ上ナットAを強く締める。テーパ部がくさびとなって半径方向に大きな力が生じ、ねじ面の摩擦力が増えて緩みにくくなる。

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