宗教

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密教|マントラ,マンダラ,印契,大日如来

密教 密教とは、秘密の教えという意味で、普通の仏教を顕教と呼ぶのに対して名付けられた。言葉に示されて理論的に学習可能な教え(顕教)に対し、言葉では伝えきれない神秘的な秘密の教えという意味である。思考の積み重ねでは到り得ない真理を宗教的...
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空海(弘法大師)|真言宗の開祖,密教,大日如来,即身成仏

空海 空海(774~835年)は真言宗の開祖。主著『即身成仏義』『十往心論』『三教指帰』『性霊集』。最澄とともに平安仏教を代表する仏僧で弘法大師と呼ばれる。讃岐国郡(現在の香川県善通寺市)に郡司の子として生まれる。15歳のとき上京し、...
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最澄|天台宗一乗思想,国宝とは何物であるか。

最澄 最澄は日本天台宗の開祖で、空海とともに平安仏教を代表する僧である。死後、伝教大師とおくり名された。主著は『顕戒論』『山家学生式』。近江国滋賀郡(滋賀県近江市)に生まれ、渡来人の家系であったと伝えられている。13歳の時、近江国分寺...
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天台宗|最澄,山川草木悉皆成仏

天台宗 天台宗は、中国の僧、智顗が6世紀に大成した仏教の一派で、法華経を中心経典とする。日本では、入唐した最澄が天台宗を学び、これを日本へ伝えた。最澄は、法華経で説かれた一切衆生の仏性の存在と成仏の可能性を強調し、日本天台宗をおこした...
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鎮護国家

鎮護国家 鎮護国家とは、仏教を普及・信仰させることによって、仏教の力によって国家の安泰をはかること。また争乱や疫病の流行の際、仏法によって収めようとすること。日本では、8世紀前半、聖武天皇が、全国に国分寺・国分尼寺をつくり、奈良の都に...
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平安仏教|現世利益,加持祈祷,末法思想,浄土信仰

平安仏教 平安仏教とは、平安時代の仏教は、最澄の天台宗と空海の真言宗によって代表される。平安仏教の特色は、鎮護国家を残しながらも、仏教本来の悟りのための宗教が重視された。大陸から伝えられた大乗仏教を民間の信仰と結びつけ、日本的な仏教文...
宗教

鑑真|奈良仏教,授戒制度の導入,唐招提寺

鑑真 鑑真は、中国唐代の僧で、日本への帰化僧。日本の律宗の開祖。若いころから律宗や天台宗を学び、信望の厚い僧であった。奈良時代、当時、仏教が普及するにつれ、より深い研究と授戒制度が必要となってきた。当時中国に留学中の日本の僧である栄叡...
宗教

行基|朝廷ではなく民衆のための僧侶,奈良仏教

行基 行基は(668〜749)は、奈良時代の法相宗の僧で、現在の大阪府の河内の出身である。当時の奈良仏教は鎮護国家として政治としての仏教という色合いが強かったが、その中で政府から離れ、民衆の中の僧侶として布教活動を行った。また、布教活...
宗教

奈良仏教|南都六宗の研究と東大寺の建立,鑑真,行基

奈良仏教 奈良仏教は、政治と結びつき、朝廷か鎮護国家の役割を担うことを期待されていた。争乱や天然痘の流行などから仏の加護を求める役割を担うものであった。特に朝廷の許可を得て出家した僧(官僧)によって、仏教の教理の研究やさまざまな儀式が...
人文科学

外来思想|仏教,儒教,キリスト教,啓蒙思想

外来思想 日本は古来から外国の思想を受け入れながら固有の文化と共存するという特徴があり、いわゆる重層構造になっているが、これを外来思想という。日本は海外から新しい思想が入ってくると、それを排除するのではなく、その理解を通して思想を豊か...
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