フェイルセーフ|安全な形で壊れるように設計する

フェイルセーフ

フェイルセーフとは、信頼性設計のひとつで、機械やシステムにおいて、あらかじめ破壊や事故を想定して、致命的な破壊にいたらずに安全な形で壊れるように設計することである。どれほど厳密に計算した機械やシステムでさえ、いずれ故障や破壊することは免れず、そのときに致命的な事故につながらないように設計する必要がある。

分割構造

1個の部品でできるところでも、あえて2個の部品をつなぎ、一方に破損が生じても、他方へは進行することのない構造にすることである。

他経路荷重構造

他経路荷重構造とは、締結箇所を複数用意することで、1つの部品が破損しても他の部品で支えることができる構造である。

災害

災害を想定して、災害が起っても大きな事故につながらないような設計が考えられている。暖房器具の転倒の際にスイッチが自動で切れる、新幹線が脱線した際にも大きな問題なく安全に止まる、停電してもUPS(停電時の予備電源)を作動させ、PCやサーバーを動かし続ける、同じデータを複数のサーバーにも同期し、サーバーが破損しても別のサーバーに自動で切り替えてシステムを稼働させ続ける、など対策が取られている。

自動車の自動運転

自動車の半自動運転システムでは、障害物に衝突した際に運転主が失念していても急に停止できるようなシステムになっている。自動運転の技術開発が実用化に迫っているが、自動運転システムが破壊したときの安全性をどのように担保するかが課題となっている。

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