「ミネルヴァのフクロウは、タ暮れどきに飛び立つ」ヘーゲル

「ミネルヴァのフクロウは、タ暮れどきに飛び立つ」ヘーゲル

ヘーゲルが『法哲学』で述べた言葉。ミネルヴァとは、ギリシア神話の知恵と戦いの女神アテナのことで、夕暮れになるとアテナは飼っていたフクロウをアテネの町に飛ばして一日の出来事をさぐらせ、それをもとにみずからの知恵を深めたとされる。ヘーゲルは、哲学をミネルヴァの梟(フクロウ)にたとえ、一つの時代が形成される歴史の運動が終わった後で哲学はその時代の意味を読み取り、歴史を総括する知恵を見出すという意味。これはヘーゲルが生きた時代が、フランス革命やナポレオンの時代であったことがあげられる。

ヘーゲル

ヘーゲル

フクロウ

フクロウは知識の象徴である。フクロウは夜も深まったとき、一日の終りに飛び立つ。哲学もまたすべてが終わった頃に初めて真理を導くことを自覚するとしたヘーゲル独特の哲学観がある。

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