科学哲学|論理実証主義と日常言語派,他

科学哲学

科学哲学とは、主に科学を哲学の対象として扱い、様々な分析を行うという哲学的立場をいう。科学の歴史はニュートンが活躍した18世紀はじまるが、デカルトライプニッツ、さらに遡ってアリストテレスもまた科学者の側面を思っている。科学哲学は、このような科学の歴史を分析したり、科学の方法論に対して、またその論理性に対して考察する学問である。

ウィトゲンシュタイン
ウィトゲンシュタイン

目次

科学哲学

ウィトゲンシュタインの写像理論に影響され、日常言語は曖昧な表現が多く、科学的には分析できない。だから矛盾のない記号のような厳密な言語を便宜的に作ろうと考える科学哲学が生まれた。ポパーやクーンがその代表であり、論理実証主義もこれに含まれる。

論理実証主義

従来ではフライトの無意識やマルクスの唯物史観など根拠が不確定のものも、科学的概念のように語られていたが、シュリック、カルナップ、ノイラート、ライヘンバッハ、ファイグルらウィーン学団は、これを批判的に扱う。観察や実験などで検証できる論理を科学的、できないものを非科学的とする統一規則を作成した。この運動を論理実証主義と呼ばれる。

論理実証主義の限界

科学哲学、とくに論理実証主義は、実証による科学的事実は新しい事実の発見や科学の捉え方により覆される結果となるからである。科学的事実は更新されるものであり、科学的理論を証明することは不可能である。

日常言語派

科学哲学と同様、哲学を科学する立場であるが、科学哲学が人工言語を作って分析しようとしたことに対し、日常言語から哲学の問題を捉えようとした。ギルバート・ライルやジョン・L・オースティンがそれに含まれる。主にイギリスで発展した。

反証可能性

イギリスの科学哲学者のポパーは科学的な考え方の条件として反証可能性を条件とした。科学的な命題は、常に覆される可能性を秘めており、、それまでの理論を否定する反証的な事実が出てくる。むしろ、反証されることによって新たな理論が生まれ、科学は進歩するのであり、過ることのない無謬性を求めることを批判した。

パラダイム理論

科学史学者クーンは、ギリシャ語で「手本、モデル」を意味する「パラダイム」の言葉を使って、パラダイム理論を述べた。クーンがいうパラダイムとは、科学的探究を規定する科学としての枠組みを意味し、パラダイムの中で通常科学が成立するとした。その後、通常科学の中で、「パラダイムの転換」としての「科学革命」が生じるのは、より正しいことを理由に生じるのではなく、偶然的・変則的要素や社会的要素の影響を重視すべきであるとクーンは主張する。


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