形状公差
形状公差は、真直度、平面度、真円度、円筒度、線の輪郭度、面の輪郭度の6種類で、データムに関連しない幾何公差である。基準を持たないので、その面のそのものの形状が問われる。
真直度
真直度(Straightness)とは、線や面、軸線においてのまっすぐの加減であり、うねりや段差が対象となる。理想的な直線形体を基準に指示された公差内になければならない。JISでは、「直線形体の幾何学的に正しい直線からの狂いの大きさ」(JIS B 0621)と規定されている。
平面度
平面度(Flatness)とは、平面の具合を指す形状公差で、JISでは、「平面形体の幾何学的に正しい平面からの狂いの大きさ」(JIS B 0621)と規定されている。
真円度
真円度(Roundness)とは、円の丸さを示す幾何公差で、JISでは、円形形体の幾何学的に正しい円からの狂いの大きさ、と定義されている。
円筒度
円筒度(Cylindricity)とは、円筒の度合いを示す幾何公差であり、JISでは、「円筒形体の幾何学的に正しい円筒からの狂いの大きさをいう」。
線の輪郭度
線の輪郭度(Profile of a line)は、線の輪郭さを示す幾何公差で、JISでは、理論的に正確な寸法によって定められた幾何学的に正しい輪郭からの線の輪郭の狂いの大きさと定義されている。
面の輪郭度
面の輪郭度(Profile of a surface)は、面の輪郭さを示す幾何公差で、JISでは、理論的に正確な寸法によって定められた幾何学的に正しい輪郭からの面の輪郭の狂いの大きさをいう。