密教|マントラ,マンダラ,印契,大日如来

密教

密教とは、秘密の教えという意味で、普通の仏教を顕教と呼ぶのに対して名付けられた。言葉に示されて理論的に学習可能な教え(顕教)に対し、言葉では伝えきれない神秘的な秘密の教えという意味である。思考の積み重ねでは到り得ない真理を宗教的体験で得ようとする。そのため、瞑想・儀式・マンダラなどの象徴を重視する。

目次

真言 マントラ(mantra)

真言 マントラ(mantra)とは、神聖で神秘的な力を持つ呪句・呪文である。密教では、仏・菩薩の誓いや力などを象徴する秘密の言葉をさし、それをとなえ、その文字を観ずることによって功徳があるとされている。

印契

印契(印・印相)とは、仏の神秘的な力などを象徴する指や手の独特な形をいう。仏ごとに一定の形が定められている。

曼荼羅 マンダラ(manclala)

曼荼羅 マンダラ(manclala)とは、「宇宙の真理を表現したもの」を意味する。密教では、諸仏・菩薩・明王の信仰を全部認めながら、それらがみな大日如来の分身であることを示すため、それらを図式化して絹や紙に描いて掛物とした。また樹上に敷いて礼拝し、儀式を行った。これら諸仏を図像化した図・絵のことも、一般にマンダラという。両界曼荼羅は、悟りに到る過程とそれを導く仏の慈悲をあらわす理の曼荼羅である金剛界・曼荼羅と行により最高の智を得る過程を示す智の曼荼羅である金剛界・曼荼羅からなる。

大日如来(毘盧遮那仏)

大日如来とは、密教の最高の理想像を仏格としたものである。宇宙の究極的な原理を示す仏であり、一切の如来・菩薩・神がみをも包摂する命の根源とされる。サンスクリット語のマハーヴァイローチャナ(大いなる光輝く仏)を音写したものが毘盧遮那仏で、真言密教では意訳して大日如来と呼ばれる。『大日経』で説かれる。

東密と台密

日本では、真言宗(東密)(真言密教)が代表的であるが、のちに天台宗も密教化していった。(台密)