ライフサイクル(人生周期)

ライフサイクル(人生周期)life cycle

アメリカの精神分析学者エリクソンが提唱。自我の発達の過程に従って、人生をいくつかの節目に区切り、発達段階に分けること。人生を八つの発達段階を持つライフサイクル(人生周期)としてとらえ、人間はそれぞれの段階の発達課題を達成しながら、段階的・潮進的類を裏に自己を実現していくと説いた。それぞれ、乳児期には基本的信頼、幼児期には自律性、児童期には自主性、学童期には勤勉性。青年期には自我同一性の確立。成人期には結婚や職場における他者との親密性。中年期には若い世代を指導し育成する世代性。老年期には人生を統合する肯定感などの発達課題があるが、反面、それぞれ失敗の事例も存在する。たとえば児童期に勤勉性が求められる反面、周囲の状況からより勤勉な友人に対し、劣等感が生まれる。それぞれの段階でそれに対応した発達課題の多くを乗り越えなければならない。

ライフサイクル

ライフサイクル

ライフサイクルの一覧表

発達段階 発達課題 失敗の状態
乳児期 基本的信頼 不信
幼児期 自立性 恥・疑惑
児童期 勤勉性 劣等感
学童期 自我同一性 同一性拡散
成人期 親密性 孤立
中年期 世代性 停滞
老年期 統合性 絶望
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