タレス以前の哲学-ギリシア神話、オルフェウス、ユークリッド

タレス以前の哲学

タレス以前、あるいは同時期に当時の哲学・思想においてギリシア神話やオルフェウスなどが大きな影響力を持っていた。神話的に語られるものも多く、当時のギリシア人がどのように世界を捉えていたかを知ることができる。

ギリシア神話

ギリシア神話の期限は様々であり、ギリシア本土のものやミノアやシュケイ文明に由来するものもあり、北方のトラキアから入り込んだ神話もある。これらが吟遊詩人によって語られてきたのが、8世紀までのギリシア神話である。前8世紀後半にはホメロスの『イリアス』『オデュッセイア』やヘシオドスの『神統記』などがある。

クロノス

クロノス

ミュトス的思考

この時代の思考法は神話的思考法である。一首の超自然的、霊的な存在を認め、自然現象も含めて我々の周りの出来事はすべて超自然的なものから生まれ、それに支配される。ある事柄を説明するとき、今日のように密接に関連した他の事柄から内的原因を求めてゆくのではなく、霊的、神的存在といった超越的なものを持ち出し、外的原因によって説明する。ここからの脱出が哲学の発生である。これら神話を統一するための原理、すなわち、ホメロスヘシオドスは、ある観点から特有の神話解釈を行う。たとえば宇宙生成説(コスモゴニス)が哲学の関連から最も重要である。

ギリシア七賢人

ギリシア人は7世紀から6世紀にかけて知恵者を7人選んで彼らを理想的人物としてあげた。
・クレオブレス(僭主)
・ペリアンドロス(僭主)
・ピッタコス(僭主)
・ビアス(僭主)
タレス(哲学者)
・ケイロン(民選長官)
・ソロン(調停者)

オルフェウス

ギリシア神話のディオニソス神話がオルフェウスによって変革される。ディオニソスの肉体的な陶酔に変えられる。彼が作ったとされる宗教詩が教義として信仰対象となり、オルフェウス教となった。信仰は個人的・心霊的なものであった。魂(心)と身体、彼岸と此岸の二元論を説く。魂はもともと彼岸に属し、不死であるが、しかし、過去に犯した罪の報いとして、この世に追う。輪廻から抜け出す道は、宗祖オルフェウスの戒律を守り、禁欲を続けることである。

科学の発展

科学においてはユークリッド幾何学が発達した。他、バビロニアでは数学と天体学、エジプトでは医学が発達した。