シャルピー衝撃試験|じん性を求める材料評価試験

シャルピー衝撃試験

シャルピー衝撃試験とは、金属の動的負荷(衝撃荷重)に対する抵抗を評価する方法である。試験片の両端を固定し、高いところからハンマーを振り下ろすことで衝撃荷重を与え、破断にいたるまでに吸収されるエネルギーを測定することができる。ハンマーを高いところから振り落とし、切り欠きをつけた試験片に破断させるが、そのときの高さを求める。また、ハンマーは破断させた後も、一定の高さまで上がるが、このハンマーの高さからも吸収エネルギーを求めることができる。

シャルピー衝撃値

シャルピー衝撃値[J/cm2]とは、吸収エネルギーを試験片の断面積で割った値である。鋼のような延性材料では衝撃値が高く、ガラスのような脆性材料では、衝撃値が低くなる。

脆性破面率と吸収エネルギー

シャルピー試験は、じん性を評価する試験で、遷移温度をじん性評価の相対尺度としている。

  • じん性が高い:脆性破面が多く、吸収エネルギーが小さい。
  • じん性が低い:脆性破面が少なく(延性)、吸収エネルギーが大きい。

シャルピー衝撃試験

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