アンティステネス|欲望を満たすより、狂気になる方が私には好ましい

アンティスナス Antisthenes 紀元前444年 – 紀元前365年

アテナイ出身。キュニコス学派の創始者。「欲望を満たすより、狂気になる方が私には好ましい」

禁欲主義

快楽からの自由が強調され、快楽の追及は徹底的に退けられた。内面的意味の徳だけが重要で、それを追求する、快楽に負けない意思の強さが要求される。したがって、徳は他人の思惑に関係なく自分だけで追求すべき孤独なものである。また同時に、特には識見や智慧がなければならない。快楽、富、名誉、自由、健康、生命、貧困、恥辱、隷属といったものは否定的である。アンティステネスは感覚論的で、唯物論的であり、プラトンに強く反対する立場を取る。以後、アンティステネスが説いた徳論は、ディオゲネスなどになると実施の問題として生活面で実行に移される。乞食生活を営んで定住せず、衣食も最小限にとどめる。徳を極めた賢者は、至るところに安住でき、どこにあっても王者であるから、奴隷の身分でも同じで、国家や政治は無用なのである。