はめあい公差|軸と穴のはめあい方式,機械設計

はめあい

はめあいとは、機械おいて穴と軸の仕上がり寸法公差のことをいい、はめあい(はめあい公差)という。はめあいには、軸を基準にする軸基準方式と穴を基準にする穴基準方式があるが、一般には、軸加工の方が容易なため、穴基準方式が採用されている。
穴のはめあい記号の表示は、大文字(A~ZC)を用い、軸のはめあい記号の表示には小文字(a~zc)を用いる。はめあい公差には、すきまばめ、しまりばめ、中間ばめがある。

公差域

基準寸法に対する寸法公差の大きさと、その位置によって定まる最大許容寸法と最小許容寸法との差を公差域という。はめあい公差では、穴や軸の寸法をいくつかに区分し、これを基準寸法の区分として対応させ、それぞれに寸法公差(公差域)を設けている。寸法公差の数値の大小により公差等級が規定されており、数値が大きくなるほど公差は大きくなる。

すきまばめ

すきまばめ

すきまばめ

すきまばめとは、組み合わせたとき、常にすきまができるはめあいである。軸と軸受などのように、スライドや回転、取り外しに適したはめ合いである。

しまりばめ

しまりばめ

しまりばめ

しまりばめとは、すきまを作らず、常にしめしろができるはめあい方式で穴の最大許容寸法より軸の最小許容寸法のほうが大きい。焼きばめにしたり、ブシュ、スプリングピンなどのようにプレスなどで圧入など、特殊な方法が用いられる。

中間ばめ

中間ばめ

中間ばめ

中間ばめは、すきまばめとしまりばめの中間という意味で、広い範囲で使用されるはめあいである。取外しが必要な場合に使用される。穴と軸との寸法によってすきまができたりしめしろができたりするのが特徴で、穴の最大許容寸法より軸の最小許容寸法が小さい場合はすきまばめになり、穴の最小許容寸法より軸の最大許容寸法が大きい場合にはしまりばめになる。

穴基準はめあい

穴基準はめあいとは、穴に一定の公差域クラスを定めておき、これに対して軸径を様々に変化させてすきまをしめしろを得る方法である。しばしば、穴の下の寸法許容差が0(ゼロ)になる公差域の位置がHの穴を用いるが、このようなH穴を基準穴とし、これに適切な軸を選び、必要なすきまやしめしろを与えるはめあいをH穴基準という。

軸基準はめあい

軸基準はめあいは、軸を規準としたはめ合いである。軸規準はめあいのなかで、h軸を基準軸とし、これに適切な穴を選び、必要なしめしろを与えるはめあいをh軸基準という。種々の公差域クラスの穴と、一つの公差域クラスの軸を組み合わせることで、必要なすきまやしめしろを与える。

図示法

はめあい公差

はめあい公差

はめあい公差を図面に指示する方法は基準寸法の後に、寸法許容差の記号(公差等級)を用いて指示する。

公差等級

はめあい公差では、穴や軸の寸法をいくつかに区分し、これを基準寸法の区分として対応させるが、それぞれに寸法公差を設けたものが公差等級(公差域クラス)で、その記号を寸法公差記号という。

3150mmまでの基準寸法に対する公差等級IT(JISB0401-1 1998)

3150mmまでの基準寸法に対する公差等級IT(JISB0401-1 1998)

基本公差

寸法公差の数値の大小によって、20の公差等級が規定されているが、その中の1級(IT1)から18級(IT18)までの18等級(公差等級)が一般に用いられ、この寸法公差を基本公差という。はめあい公差では、公差域の位置の記号(穴:A~ZC、軸a~zc)と公差等級(IT1~IT18)を組み合わせて表される。

よく使われるはめあい

よく使われるはめあいは、H穴を基準穴とした穴基準はめあいと、h軸を基準軸とした軸基準はめあいが使われることが多い。ただし、通常、穴を基準とした方が、軸の加工が簡単なため、穴基準はめあいが用いられる。

軸の公差域クラス

軸の公差域クラス

穴の公差域クラス

穴の公差域クラス

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