かさ歯車
かさ歯車(ベベルギア bevelgear)とは、円すい型をして、その円すい面に歯を付けた歯車である。円すい面を利用して2軸が互いに交差する特徴がある。かさ歯車の中には、歯が直線状のすぐばかさ歯車、歯が斜めにねじれているまがりばかさ歯車、同じ歯数の歯車のかみ合いで軸角90°のマイタ歯車(miter gear)、ピッチ面がラックのように平面になった冠歯車(crown gear)がある。
かさ歯車の種類
かさ歯車には、その形状によって、すぐばかさ歯車、まがりばかさ歯車、マイタ歯車、冠歯車がある。
すぐばかさ歯車
すばかさ歯車はストレートベベルギアともよばれ、歯が直線状になっている歯車である。シンプルな形状で、スラスト荷重が小さい。回転速度が大きいと騒音の原因となるため、周速2m/s以下の低速で利用される。
まがりばかさ歯車
まがりばかさ歯車とは、スパイラルベベルギアと呼ばれ、歯が斜めにねじれているかさ歯車である。曲線状・ねじれているため、すぐばかさ歯車に比べてコストが高いものの回転がなめらかで高速回転に対応できる。また歯面強度が優れている。
マイタ歯車
マイタ歯車は、軸角90°の歯数の等しい一組のかさ歯車である。
冠歯車
冠歯車とは、ピッチ面がラックのように平面になったかさ歯車である。
かさ歯車の名称
かさ歯車の寸法
軸受
かさ歯車の軸受は、片持ちはりのような状態になるため、強固なものにして、できる限り短い軸にする必要がある。
軸の角度
軸の角度の軸受は、90°の軸角が基準で、90°以下の鈍角、90°以上の鋭角がある。おおよそ40°~120°がある。