『ラーマーヤナ』
『ラーマーヤナ』は、コーサラ国のラーマ王子と貞節な妻シーターの波乱に満ちた物語で、7編2万4000詩句からなっている。『マハーバーラタ』と並ぶ2大叙事詩である。核となった物語は後期ヴェーダ時代にまでさかのぼるが、吟遊詩人らによって語り継がれていく間に内容を豊かにし、西暦3~4日紀ころ今日のかたちをとるようになった。
ラーマ
ラーマとは、『ラーマーヤナ』の主人公で、大衆に親しまれ、ヴィシュヌ神の化身とも見なされた。
コーサラ国
コーサラはラーマの出身国で、マガダ国やヴァツァ国、アヴァンティ国と並ぶ大国でガンジス川の中流域を制覇する勢いであったが、マガダ国に滅ぼされる。