フライス|一つの工具に多くの刃がついた工具全般

フライス(多刃切削工具)

フライスフライス盤で使われる刃)は、一つの工具に多くの刃がついた工具全般である。平フライス、側フライス、正面フライス、エンドミルがそれぞれ形が異なっているが、いずれも平面を作り出すことが出来る。フライス盤のほとんどの加工はエンドミルで行い、大きな面積の平面を削るために用いられる。(参考:フライス加工の設計)。

フライス(多刃切削工具)

フライス、つまりフライス盤で使われる刃は、一つの工具に多くの刃がついたものである。平フライス、側フライス、正面フライス、エンドミルがそれぞれ形が異なっているが、それぞれ平面を作り出すことが出来る加工方法である。

平フライス

平フライスとは、振動を少なくするためにねじれ刃にしてあるフライスである。また、刃には普通刃と刃の2種類があり、平削りに適している。

側フライス

側フライスは、側面切削に広く用いられる。刃には普通刃、荒刃、千鳥刃の3種類ある。側フライスを組合わせて一種の成形フライスとしたもので、組合わせフライスと呼ばれている。

正面フライス

正面フライスは、フェースミル(Facemill cutter)とも呼ばれ、カッターのボディとなる円筒形部品の先端の円周上に複数の切れ刃を取りつけた工具である。大規模な板材の厚みを削ったり、直方体の外形といった広い平面加工に適している。カッターボディに切れ刃のチップ (インサート)が固定されている。

正面フライスの名称

正面フライスの取り付け

正面フライスの取り付けはアーバと呼ばれる治具に取り付け、フライス(多刃切削工具)を主軸に取り付ける。

スローアウェイチップ

スローアウェイチップとは、刃先が交換可能なチップで、チップの材質は、超硬合金とサーメットが多い。

角度フライス

角度フライスは、斜めに形づくられた工具の形を工作物に転写して、V字形の溝や傾斜面を形成する工具である。片角、不等角、等角の3種類がある。

曲線フライス

曲線フライスは、丸溝を形成することができる工具である。刃の面を半径方向にとぎ、研削によって変形しないようにしている。

底刃フライス

底刃フライスで、主として端面およびみぞなどの切削に用いる。

Tみぞフライス

T溝をほるためのフライスである。

キーみぞフライス

キー溝を作るためのフライスである。

エンドミル

エンドミルは、外周および端面に切刃をもった工具で、側面、段差、溝の加工に使用される。下面と側面が刃になっており、これを使用して多様な形状加工が行われる。エンドミルは種類も多く、刃先も欠けやすい。アップカットやダウンカットの区別が必要になる。エンドミルは底面と側面の両方が切れ刃になっている。刃径はφ3~30から、φ0.1,φ0.2といった極細の加工も対応している。材質は高速度工具鋼(ハイス鋼) や超硬合金が一般的で、刃数は2枚刃もしくは4枚刃がある。

すり割りフライス

すり割りフライスとは、横フライス盤で使う刃物で、ねじ頭の溝などの細い溝を加工することができる。

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