アリストテレス

哲学

第一質料|アリストテレス

第一質料 第一質料とは、あらゆる形相を含まない究極の目的である。アリストテレスとは、あらゆる物質は、可能性と現実態の目的論的連関の中にある。たとえば、木材は机という形相に対してはその質料であるが、しかしまだ切られていない木の幹から見れ...
哲学

可能態(デュナミス)[アリストテレス]

可能態 dynamis デュナミス 可能態とは、質料の中に形相が可能性として含まれた、まだ無規定な状態をさす。アリストテレスの用語で個物の生成は形相が質料を限定しながら姿をあらわし、可能態から現実態へと移行してみずからの形相を実現して...
哲学

現実態(エネルゲイア)|アリストテレス

現実態 (エネルゲイア) energeia 現実態(エネルゲイア)とは、アリストテレスの哲学用語で「働き(ないし作品)」「の状態に(エン)」「あること(エケイン)」を意味するギリシア語。エネルゲイアは働き(エルゴン)の中にあることを...
哲学

アリストテレスによるイデア批判|プラトン

プラトン イデアの難点 アリストテレス批判 イデアは普遍概念ではあるが、プラトンは普遍概念を個物の外に独立して存在するものと考えた。よって、世界の事物の数を無理やり二倍にしたことになる。普遍概念は、個物の中にあるもので、プラトンのよう...

観想|テオリア,アリストテレス

観想 テオリア theoria 観想(テオリア)theoriaとは、日常的な感覚を離れて、理性によって物事の本質や真理、神やイデアを客観的に考察すること。theory(理論)の語源である。アリストテレスは、宇宙のすべての運動の第一原因...
人文科学

哲学|哲学とはなにか。

哲学 Philosophia 哲学は、一般に世界や人生が全体として何であるか、どのような意味や目的を持つ物かという根本的な問題を考える学問である。日常生活で自明の前提とされている一定の世界秩序や価値体系を、それらを自覚的・批判的に問う...
人文科学

トマス=アクィナス|スコラ哲学,『神学大全』,倫理,思想と哲学

トマス=アクィナス Thomas Aquinas トマス=アクィナス(1225 - 1274.3.7.)はイタリア出身の神学者、哲学者。スコラ哲学の大成者。主著は『神学大全』。トマスはアリストテレス哲学を用いてキリスト教神学を合理化に...
人文科学

アリストテレスの霊魂論|心理学

アリストテレスの霊魂論 アリストテレスによれれば、感覚作用は動物の中にある霊魂に関わるものであり、霊魂は生命とともに、感覚、記憶、理性、意思などとも関わると考えられていた。アリストテレスはプラトンの霊魂と肉体の二元論には反対する。霊魂...
哲学

アリストテレスの宇宙論

アリストテレスの宇宙論 世界{月より上の世界(天上界)と月より下の世界(地上界)} アリストテレスは、宇宙を月より上の世界には生成も消滅もなく、全てが規則的で完全で円循環な運動をすると考えた。そこにある物体は、すべて「アイテール」(地...
人文科学

アリストテレスの倫理学

アリストテレスの倫理学 アリストテレスは最高の善を幸福(エウダイモニア)と考えた。幸福とは人間の本来持っている特質を十分発揮するという。人間の本来持っている特質とは、価値のことで、人間の徳(アレテー)である。理性の純粋な活動を楽しむ観...
タイトルとURLをコピーしました