歴史学

世界史

司馬遷|『史記』を書いた漢の最大の歴史家

司馬遷 司馬遷(前145頃~前86頃)は、前漢、武帝時代の歴史家である。父の後を継いで史官となる。前99年匈奴に捕らえられた将軍李陵(りりょう)を弁護して、武帝の怒りにふれ宮刑に処せられたが、以後、全力を傾けて『史記』130巻を完成し...
世界史

蔡倫|製紙技術を発明した漢の官僚

蔡倫(?~121頃)の後漢の宦官で、従来使われた紙よりもより安価で作成できる製紙法を発明した。105年、「蔡侯紙」と呼び名をつけ、和帝に献上した。 製紙技術 蔡倫は、これまであった製紙技術をベースに樹皮・...
世界史

漢の内政|400年続いた漢王朝の政策

漢の内政 漢は一時、新に滅ぼされるもの、その前後の前漢、後漢合わせて400年以上続いた王朝であるが、その内政は、比較的安定した王朝であった。科挙制度の前進となる官吏登用法や通貨・文字の統一など統一国家の中国としての整備が整えられた。ま...
世界史

紀伝体|中国の歴史書の書式,歴史記述

紀伝体 紀元体とは中国の歴史書から始まった歴史記述の方法である。司馬遷の『史記』に始まり、『漢書』で完成した歴史記述の一形式である。本紀(帝王の年代記)・列伝(重要人物の伝記や外国記事)・表(年表)・志(諸制度)に分けられ、歴史記述を...
世界史

マケドニア王国|アレクサンドロスを生み出した帝国

マケドニア王国 マケドニア王国はドーリア系と考えられるギリシア人の一派が、ギリシア北方に建てた王国である。ポリス世界が衰退した前4世紀に勢力を拡大し、フィリッポス2世の下で全ギリシアを制圧した。その後、フィリッポス2世の子であるアレク...
日本史

古墳|世界最大の古墳,意味と形状について

古墳 3世紀末ころから7世紀後半ころまで、およそ350年続いた。おおよそ卑弥呼の時代から聖徳太子の時代である。弥生時代の共同墓と違った封土を高く盛りあげた高塚式古墳が各地でつくられるようになった。古墳は、その外形の形式によって、円墳・...
世界史

放射性炭素による年代測定法

放射性炭素による年代測定法 動植物が死ぬと体内に含まれる放射性炭素14Cが一定速度で崩壊し、5700年ほどでもとの量の半分になる原理を応用した年代測定法である。放射性炭素は二酸化炭素としてつねに空気中に存在し、動植物はこれを体内に吸収...
世界史

新石器時代|農耕牧畜が生まれる、新しき石器時代

新石器時代 新石器時代では、農耕・牧畜開始以後の石器時代である。磨製石器を使用し、土器を製作した。農耕や牧畜といった食料生産革命が起ると、生活様式は変わっていく。日本では縄文文化の時期にあたり、日本でも縄文土器が使用された。 ...
世界史

旧石器時代|石器を使い出した人類と前縄文文化

旧石器時代 100万年に及ぶ洪積世の時期に、人類がはじめて地球上に現れた。彼らは道具を使うようになるが、最初はシンプルな形状の土器であるが、次第に複雑なものとなっていく。旧石器時代の前期石器時代は、猿人・原人、中期石器時代は旧人、後期...
世界史

食料生産革命(新石器革命)|農耕の発達と四大文明

食料生產革命 食料生產革命(新石器革命)とは、獲得経済から生産経済への発展をいう。人類は、400万年以上前の猿人の時代から採集・狩猟・漁労を中心とした獲得経済を行っていたが、現在から数千年前になって、人類は農耕と牧畜を開始し、集落をつ...
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