ボルツァーノ|哲学と現象学

ボルツァーノ

オーストリアの哲学者。現象学の基礎を築いた。

新カント派の発展

カント哲学の主観主義、心理主義に反対し、むしろライプニッツの哲学を発展させようとした。つまり論理的なものを主観化するカント的なやり方に反対して、論理的な内容とそれを思考する心理学的な作用とを厳格に区別した。心理作用や時処位に無関係な心理自体命題自体等の存在領域のあることを指摘し、これを純粋に研究すべきことを主張した。
では、この独自な領域とわれわれの意識作用とはどのような関係にあるのか、これはいまだに明瞭ではない。意味内容そのものの客観性の純化に急なるあまり、それと主観との関係を等閑に附したのである。

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