コスモポリタニズム(世界市民主義)
コスモポリタニズムは、世界市民主義と訳され、これまで人類の垣根となっていた民族、国家、宗教を乗り越え、それを人類で共有し、すべての人間が世界というひとつの市民として共存共栄しよう、という考え方、思想である。今日では、世界国家的な政治意識という意味でコスモポリタニズム(世界市民主義)という言葉が使われる。

コスモポリタニズム
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ヘレニズム
コスモポリタニズムは、ヘレニズム時代に広がった考え方である。ヘレニズム時代以前、古代ギリシアでは、ポリスと呼ばれる都市国家が発達していた。ポリスで培われた規範(ポリス中心主義)がアレクサンドロスの出現とマケドニアの大帝国の建設により、ポリス社会の崩壊で無意味となった。ここでポリスを超えて、普遍的な立場から価値判断が行われるようになった。同時に、個人の幸福を追求する個人主義的な傾向も生じることになる。
キリスト教の精神的基盤
コスモポリタニズムでは世界国家の概念に近づくため、一定の人種や宗教、民族が優秀であるという選民思想を否定する。ヘレニズムでのコスモポリタニズムの誕生は、普遍的な救いを説くキリスト教が受容される精神的基盤ともなった。
キュニコス派のディオゲネス
古代ギリシアでは紀元前4世紀、キュニコス派のディオゲネスとその一派がコスモポリタニズムの代表である。ディオゲネスは、自らコスモポリテス(世界を故国とする者)と名乗り、ポリス的な風土を否定し、個人・独立した態度で生活を送った。ディオゲネスはどこの国の者だとの問いに世界に住む者だ、と応えたという。この思想はストア派に受け継がれることとなる。
コメント(β版)
最近はChatGPTやClaude等の生成AI(LLM)等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、トレードオフ関係の全体最適化に関わる様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうAI戦略は従来の科学技術とは違った日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。