逆カルノーサイクル inverse Carnot cycle
逆カルノーサイクルとは、カルノーサイクルを逆に回したサイクルで、低温の熱源から高温の熱源を受け取り、高温熱源に熱を放出するサイクルである。工学的には吸熱をするためには冷凍機(refrigerator)、もしくは放熱(heat pump)を利用するにはヒートポンプと呼ぶ。逆サイクルは、熱機関と逆サイクルとなるため、外部からの仕事を供給する必要がある。
P-V線図
カルノーサイクルが時計回りに循環するのに対して、逆カルノーサイクルは反時計回りに循環する。
冷凍機
冷凍機は、低温熱源から熱QLを取って冷やす目的として逆カルノーサイクルが利用される。成績係数(COP、動作係数)は次式で表される。
冷凍サイクルの計算例1
冷凍サイクルの計算例2
ヒートポンプ
ヒートポンプは、高温熱源へ熱Qをくみ上げて暖める目的として逆カルノーサイクルが利用される。成績係数(COP、動作係数)は次式で表される。
T-S線図
逆カルノーサイクルのTS線図は下記の通りとなる。