組立図
組立図とは、各部品がどのような位置関係で組み立てられるのかを記載した図面である。機械、装置、建造物などの全体の構成を立てる。製図以降の工程において、組立図を元に製造物が組み立てられる。組立図は外形全体を表した全体組立図(姿図)と部分ごとの組立図である部分組立図に分かれる。
全体組立図と部分組立図
組立図は、全体組立図(TOP ASSY)と部分組立図(SUB ASSY)に大分できる。全体の組立図は各部分組立図で構成でされ、部分組立図はいくつかの部品で構成される。製図業務においては、全体組立図で構成を考え、部品組立図を作り込む。部品組立図ができると再構成して全体組立図を作っていく。
1.全体の構想
全体の構想は、まず手書きのポンチ絵や概略構想の外形図を機能別にいくつかのグループに分割して把握する。このとき全体組立図で構成を意識してここに部分組立図を作り込んでいく。
2.部分組立図を決める
全体の構想ができると、部品組立図を作り込んでいく。機械は限られたスペースの中でパズルのようにスペースを占有していくため、まず重要部品を作ることから始まる。特に、長納期品の部品はスケジュールを円滑に進めるため、早期の手配を掛けなければならない。
3.部品図を描く
重要部品ができると、それに伴い各部品の部品図を作り込んでいく。
4.全体組立図を再構築する
部分組立図および部品図ができると、全体組立図にいれて再構築していく。このとき各部の取り合いや干渉、漏れ、操作、保守などを確認しなければならない。
部品点数
組立図において、ボルトの数など部品点数を数える必要がある。自動車のように部品点数が多い場合は、エンジン部分、フレーム部分、ドア部分、シート部分など、各部門ごとに図面をわけ、最終的には、全体組立図によって、それぞれの位置関係を示す。