機械論的自然観

機械論的自然観

機械論的自然観とは、経験的事実の観測から出発し、数量化できるものだけを対象に数学という言語で表現する自然の捉え方であり、そこから近代の自然科学が生まれる。あらゆる自然現象を物体の機械的な運動に還元して説明され、一切の事物の運動や変化は、原因・結果の因果関係の法則に従う物体の運動として捉えられる。この機会論的自然観に対し、一定の目的によって事物を説明することを目的論的自然観といい、神の意志(摂理)による説明をしりぞける。

機械論的自然観

機械論的自然観

機械論的自然観の歴史

デモクリトス原子論に始まり、その思想的背景にはプラトンイデア論の影響がある。中世のキリスト教的影響によって下火であったが、近代になってガリレイデカルトベーコンニュートンらによって確立されることとなる。ガリレイは自然を数量的に測定できる要素に分解し、それらのあいだに成立する一定の関数関係を数学的に定式化した。デカルトは魂と身体を切り離し、数学で表現できるもので世界(自然)を捉え、数学で表現しようとし、さらにすべての自然現象が引力に基づく因果法則に従うことを明らかにしたニュートン力学によって近代の機械論的自然観は確立することになる。