日蓮宗(法華宗)|日蓮,南無妙法蓮華経,法華経と題目

日蓮宗(法華宗)

日蓮宗(法華宗)は、日蓮により開かれた鎌倉仏教の一つで法華経を唯一の所依の経典とし、久遠実成の仏への帰依と「南無妙法蓮華経」という題回をとなえる「唱題」による成仏を説き、現世における「仏国土」の建設をめざした。
特に法華経を絶対視し、あらゆる権威を超越するものであり、法華経こそ仏教の神髄であるとした。商人や地方武士などに信者を得て広まったが、他宗排斥や激しい実践により、苦難や迫害を受けることも多かった。日蓮の死後、関東から京都にかけて布教され、信徒数を増やしていき今日に至る。

目次

法華経(妙法蓮華経)

法華教(妙法蓮華経)は、代表的な大乗仏教の経典の一つで、永遠の生命を持つ仏について説き、大乗の慈悲と一乗思想が展開された経典である。中国や日本の仏教では伝統的に尊重されてきたが、日蓮は法華経を絶対視し、その他の経典を超えた最高の経典であると考えた。

南無妙法蓮華経

「南無妙法蓮華経」という7文字の題目は、「法華経に帰依至したてまつる」を意味する。日蓮は人びとの救いへの道としてこの7文字の題目を題唱することを提唱した。

題目

日蓮宗の題目とは、『法華教』の表題「妙法蓮華経」に帰依の意をあらわす南無を冠した「南無妙法蓮華経」を題目と称した。そして、題目には釈迦が仏となった原因としての修行とその結果としての徳がすべてそなわっており、題目をとなえること(唱題)によって、仏になるための因果の功徳を与えられ、成仏することが可能になると説いた。

法華経の行者

法華経を広め、実践する人のことを法華経の行者と呼んだ。法華経には、この経を受持する者は迫害(法難)にあうと説かれている。日蓮自身がみずからを法華経の行者として生き、他宗や幕府かからの迫害に屈せず自らの信仰に立ち向かったとされる。

二乗作仏と久遠実成

『法華経』と『法華経』以前につくられた諸経との違いは、二乗作仏と久遠実成である。日蓮にとって、この二つの教義は釈迦の説法の根幹であり、すべての経典の核となるものである、これらの教義を説かない他の経典は、すべて致命的な欠陥があるとしたため、他宗と衝突した。

  • 二乗作仏:永遠の昔に悟りを開き、長い年月を超え、今もなおその教えを説き続けている仏
  • 久遠実成:釈尊の説法を直接聞いて悟る声間と師につかずに独りで悟る縁覚の2種の人々が未来に仏になるという予言

折伏

折伏とは、他宗を論破し、法華経に掃依させること。日蓮は、国家を救うためには、国中のすべての人びとを法華経の信者にすべきであると唱え、折伏という他宗にみられない戦闘的な布教方法を用いた。