心理的離乳|青年期,心理学

心理的離乳

心理的離乳とは、青年期に親の保護や監督から離れて、一人の人間として精神的に自立することを乳児の乳離れにたとえたもの。精神的離乳ともいい、青年期の重大な発達課題として取り上げられている。現代は核家族化・少子化の影響で親の過保護・過干渉の問題が増え、心理的離乳が困難になってきている。いつまでも親から自立することのできない精神的に未熟な青年や、結婚をせずにいつまでも親との同居をつづけるパラサイトと呼ばれる青年が増える傾向にある。ニートや引きこもりの遠因になっているともいえる。

心理的離乳
心理的離乳

心理的離乳への5段階

心理学者落合良行によれば、心理的離乳への5段階があるとした。親子関係は、どれかひとつということはないのせよ、通常、下記の段階を順に経て親子関係を変化していく。親子関係はダイナミックに変わりながら心理的離乳に向かっていく。

  1. 親が子どもを手の届く範囲において子どもを抱え込み養っている親子関係
  2. 親が子どもを目の届く範囲において親が子を危険から守ろうとする親子関係
  3. 目の届かないところに言ってしまう子どもの成長を、親が遠くで念じている親子関係
  4. 親子が手を切り、親子間の距離を大きく取る親子関係
  5. 子は子でありながら親になり、親は親でありながら子になる親子関係。

青年は自分自身に大きな関心を持ち、自分自身の問題に取り組んでいるため、同時に起こっている親の心理的危機には気づかないことが多いのではないだろうか、これも心理的離乳の家庭において見られる特徴の一つといえよう。


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