市民社会

市民社会

市民社会とは、近代の市民革命のヨーロッパ(特に17~18世紀のイギリスやフランス)において成立した民生社会。封建制度から終焉し、君主や貴族ではなく、自由と平等を核とした自律的な個人である市民によって構成される社会。1640年、イギリス清教徒革命、1688年名誉革命、1789年フランス革命、1786年、アメリカ独立革命によっての成立があげられる。これらの市民革命から、自由・平等の思想のもとに民主主義に基づく社会が生まれた。

目次

市民

市民社会における市民とは、一般に利益の追求を目的として経済活動を営む私人のことをいう。フランスでは、近代資本主義の発達と共に経済力をつけてきた自営主や専業資本家(ブルジョワジー)を中心とする市民が経済活動の自由、私有財産の保障、政治上の発言権などを要求し、絶対王政からの解放を求め、封建社会の身分の差を原 則的に廃止し、自由で平等な個人からなる民生社会を形成した。市民社会における個人主義的傾向や、自由主義的な倫理は、個人が自由に利益を追求する資本主義経済の発展とともに生まれた。

ヘーゲル

ヘーゲル

ヘーゲルの市民社会

ヘーゲルによる市民社会とは、「家族」と独立して自由で平等になった個人が、自己の欲望を満たすために利益を追求する経済社会である。各自が欲求を満たすために経済活動を行うので、欲望の体系とも呼ばれる。個人は、物質的・経済的に相互に依存しながら、自己の利益を獲得するために競争してたが、個々人の利害が対立するので、家族の結びつきが失われた人倫の喪失の状態におちいる。