寸法公差
寸法公差とは、基準寸法に対応する最大許容寸法と最小許容寸法との差であり、サイズを規定している。は、正負の符号をもたない絶対値で表現される。寸法はノギスやマイクロメータで測定されるが、加工者は、それぞれに測定誤差があることも注意しなければならない。
形体
形体とは、図面において機械部品の部分である。
基準寸法
基準寸法とは、寸法許容差を適用することで、許容限界寸法が設定される、その基準となる寸法である。基準寸法は、例えば、32,15,8.75,0.5などの整数や小数で用いられ、この数字に寸法許容差が設けられる。
実寸法
実寸法とは、理論ではなく実際に測定によって得られた寸法である。仕上げられた部品の寸法である。
許容限界寸法
許容限界寸法とは、実寸法がそれらの間に存在するように定めた、許容することができる二つの極限の寸法である。この場合、大きいほうの寸法を最大許容寸法、小さいほうを最小許容寸法という。
基準線
基準線とは、寸法の許容限界やはめあいを図示するときに、基準寸法を表し、寸法許容差および寸法公差の基準となる直線である。
上の寸法許容差
上の寸法許容差とは、最大許容寸法に対応する基準寸法との代数差、すなわち、(最大許容寸法)-(基準寸法)である。はめあいにおいて、穴の上の寸法許容差は記号ES、軸の上の寸法許容差は記号esによって示す。
下の寸法許容差
下の寸法許容差とは、最小許容寸法と対応する基準寸法の代数差、(最小許容寸法)-(基準寸法)。はめあいにおいて穴の下の寸法許容差は記号EIにより、軸の下の寸法許容差は記号eiによって示す。
公差域
公差域とは、寸法公差の大きさと基準線に対するその位置によって定まる最大許容寸法と最小許容寸法を表す2本の直線の間の領域である。