基本設計|機械設計において具体的に設計する工程

基本設計

基本設計は、機械、建築、システムなどの設計業務のために用いる用語で、構想設計や仕様書によって定義された製品の機能、性能、仕様に対して、詳細に至るまで具体的に設計する工程である。具体的明瞭に図面におこし、実現可能なものにする。

機械要素

基本設計では、設計者は、機械の構造や機構を実現する機械要素および機械部品を決定しなければならない。具体的な寸法、精度、材質、色などを決定する。

メカトロニクス

現代の機械設計では、メカトロニクスと呼ばれる、電子制御を前提とした機械製品が要求される。そのため、設計者は、電子制御の素養を高め、アクチュエータやセンサなどのメカトロ部品の選定、その配線や制御方法を決定しなければならない。

チェック

基本設計の段階で、安全性をチェックする必要があり、多様な観点から確認しなければならない。機械の剛性、バランスなどの静的強度、加減速時の慣性・振動、騒音などの動的特性をシュミレーションや設計計算によって確認する。その他評価の手段として、解析、干渉チェック等がある。

下流工程

量産化を必要とする場合など特に下流工程の加工、組み立て、分解方法などのチェックを行う必要がある。また流通した後、メンテナンスが必要な場合も多く、その対応手段も検討しなければならない。

デザインデビュー

基本設計をする過程で、各部門や専門家からのデザインデビュー(評価)をもらった結果、当初の方針から外れ、構想設計や仕様書の内容を変えなければならないことは多い。その場合、企画自体や仕様の見直しが発生するため、顧客などの要求元との話し合いを通じて、どのようにすべきかその折り合いをつけていく必要がある。

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