クリスティアン・ヴォルフ|思想と哲学

クリスティアン・ヴォルフ Christian Wolff 1679-1754

クリスティアン・ヴォルフはドイツ・プレスラウ出身の哲学者・数学者。イェーナ大学で数学や哲学を学び、デカルトに大きな影響を受け、数学の方法論で哲学を行った。ハレ大学教授となり一時無神論者として追われたが、フリードリッヒ大王の即位後に復職することができた。ライプニッツが永遠の真理と事実の真理とを区別し、それぞれ矛盾の原理という別個の原理を認めたのに対して、充足理由の原理も矛盾の原理から演繹できると考えた。ヴォルフは時事に関する経験的認識の存在を認めていたが、真の意味で認識とはいえないとし、根本原理から論理的必然性によって帰結してゆく合理的認識こそ真の認識であるとした。ヴォルフは希薄化したといえるが、徹底した論理性と通俗性によって大きな影響を与え、ドイツの腫瘍精力となる。カントは、この極端なヴォルフの哲学を独断論であるとして批判した。

クリスティアン・ヴォルフ

クリスティアン・ヴォルフ

数学者たちの証明

『数学者たちの証明とは、論理学の規則に従って結合された、一連の推論以外のなにものでもない。』

ヴォルフの実体

ヴォルフは、ライプニッツの哲学を基本として包括的な体系を作ることを目指した。ライプニッツ哲学の中心を成すモナドについては、ヴォルフもまたすべての実体についてすべての実体が単純な力であることは同意したが、表現ということは物体には認めずただ精神にのみ認めた。つまり、ヴォルフにとって実体とは、可分的であるたに真の実体ではない、と考えた。

ヴォルフの予定調和

ヴォルフは、実体の関係からライプニッツ予定調和もまた変更を加える。ライプニッツにおいてモナドは表現力を持つので宇宙の鏡であり、ここから予定調和を説いたが、ヴォルフは、表現を物体に認めなかったため、予定調和を身体と精神との間の関係に限定し、仮説としてのみ採用した。

ヴォルフ学派

バウムガルテン(1714-1762)

ヴォルフ学派の反対派

クルジウス(1715-1775)
ランベルト(1728-1777)
レッシング(1729-1781)