コペルニクス的転回 カント

コペルニクス的転回

コペルニクス的転回とは、対象が意識を規定するのではなく、意識が対象を規定するというカントの哲学の用語。カント自らがコペルニクスの業績(地動説による天文学の大転換)になぞらえて名付けた。従来の認識の捉え方が、認識する主観が外界に実在する対象に一致するという伝統多岐な立場を覆し、対象が主観の認識の枠組みに一致すると説いた。(カントの認識論
人間の外に実在する対象を認識するという常識的な考え方が反転され、対象は人間の感性が受け取った感覚的な印象に悟性の思考の枠組みをはあてめることによって構成される。
たとえば、原因と結果の因果性は経験的に(アポステリオリ)見つけられたものではなく、悟性が対象に与えた先験的(アプリオリ)な思考の枠組みとして、経験に先立つ先験的な客観的普遍性を持つことになる。

コペルニクス的転回

コペルニクス的転回

従来の考え方

従来は合理論経験論も認識の問題を考察することにあたって、常に対象を中心として考えていた。認識は対象をそれ自身においてある姿において把握することによって成り立つものとされていたのであった。

カントのコペルニクス的転回

カントは、従来の考え方を大きく転回し、認識の対象は主観の先験的(アプリオリな)形式によって秩序づけられることにより始めて成立するとした。対象と考えるものは、主観が自らの形式によって構成したものにすぎない。ここで中心はもはや対象にあるのではなく、主観に存在するものである。「認識が対象に従うのではなく、対象が認識に従う」とした。(カントの認識論