カントの美学

カントの美学

カントは、美は対象の現実に対する関心を離れた場合に生ずる快感であるとした。美は対象そのものの性質ではなく、対象が主観に対する関係から生ずるのである。換言すれば、対象の形がわれわれの欲望とは無関係に、しかも、無関心の快感であるから、目的の表象なくして近くせられる合目的性である。美は形式的、主観的、無企図的である。とはいえ、こういった目的論的考察は客観上の事実ではない。われわれはただ現象間の因果関係を知るだけである。果たして、生物は目的的に動いているのかそれは認識を超えており、客観的といっても、程度、立場の問題である。