アラム人|内陸の商業を支配した古代の民族

アラム人

アラム人はセム語系遊牧民である。前12~前8世紀シリアを中心にダマスクスを支配する多くの小王国を形成し、内陸の中継貿易で活躍した。前8世紀にアッシリアに服属したが、貿易は続けられ、アラム語は、オリエントの公用語として広く使われた。

アラム人

アラム人は、遊牧民として生活し、シリアからメソポタミア北部(現在のシリアやレバノン)を生活の地としていたが、前2千年紀の半ば、各地で定着するようになる。前1200年にはダマスクスを始めとした小国家を形成し、陸路を通じた貿易網を確立するようになる。

ダマスクス

ダスマスクは、前10世紀頃、アラム人が建設した小王国の首都である。アラム人の交易活動の最大の中心地として繁栄した。

アッシリア軍の侵略

前8世紀にはアッシリアの侵略に対し、同じく虐げられていたヘブライ人(ユダヤ人)と協定を結んで対抗したが敗北する。

アラム語

アラム語は、最古の西方セム語系言語である。アラム人の交易活動に広範囲におよび、西アジアの国際商業語となった。アッシリア新バビロニアアケメネス朝ペルシアに支配されてからも公用語として使用された。またフェニキア文字から分かれて発達したアラム文字は、各地に伝播して東方系の多くの文字の母体となる。

アラム文字

アラム文字は、前9~前8世紀頃から西アジアに普及した、22の子音からなる表音文字である。各地に伝わり、西アジアではヘブライ文字・アラビア文字、東方ではソグド字・突厥文字・ウイグル文字・モンゴル文字・満州文字の母体となった。(諸説ある。特に突厥文字はアラム文字を母体としないという説もある。)