ねじの機能|締結のほか、密封、引っ張り・押し出しなど

ねじの機能

ねじは、しばしば、ものとものをつなぐ、締結(結合)の機能で使われることがおおい。そのほか、ものの位置を決めたり、蓋として利用したり、引っ張り・押し出しなどで利用できる。様々な場面で使われているため、ねじの機能を知っておく必要がある。

目次

締結

ねじは、物と物、部分と部分とを締結する(結合する)機能を持つ。締結用ねじとよばれ最もポピュラーな使用方法である。締結用ねじは、機械の組み立てや構造物の製作には欠かせないもので、物をおねじ(ボルト)とめねじ(ナット)とで締付けることで、おねじの軸部が引張られることにより、物(部分)と物(部分)とを結合することができる。また、溶接や接着剤と違い、容易に取外すことができるため、利便性が大きいのも特徴である。ただし、回すだけで締結できるため、振動や衝撃などに弱く、使用中や運搬中に外れることも多い。また、おねじ(ボルト)の軸部に引張力を発生して締結しているので、軸力を与えないと破損する可能性があり、事故にもつながることがある。

位置決め

ねじは、止めねじのような、固定しておきたい部分を特定の位置、場所に位置決めする位置決めの機能を持つ。ねじの先端を止めておきたい部品に押し付けることで、物を止めたり、位置を固定することができる。位置決めを目的とするねじは、ねじの圧縮力で物を固定するため、引張力がかかるような場所に使用することはできない。

密封

ねじは、ビンの蓋やガス缶のような、気体や液体の漏れの防止、密封、ふさぐという機能をもつ。ねじ単体ではなく、ガス、密封性のあるパッキン、シール剤、スプリングを併用して使われることも多い。工業製品や医薬品では、漏れると危険性が高い液体・気体も多く注意が必要である。

つなぎ

管用ねじのような配管と配管とつなぐ機能がある。平行ねじとテーパねじ、テーパねじとテーパねじ等の組み合わせがある。平行ねじは機械的結合を主目的にしていて、テーパねじはねじ部の耐密性を主目的にしている。消防のホースと消火栓、蛇口と水道管、冷却、電線やアンテナ線のコネクタなどで利用されている。

引張る

ねじには、ものとものを引っ張る機能がある。建物の柱と柱の間に入れる筋交いは、お互いを引き寄せて緊張させることにより引張強度を与える。この筋交いにターンバックルが使われて構造物の強度を高めていく。ターンバックルは、羽子板ボルト、アイボルト、両ねじボルトなどとターンバックル胴とを組み合わせて、胴を回すと両端のねじ部が内側に引き寄せられて引張力が発生するという機能をもたせている。構造物を容易に組み立てることができるため、仮設テントや仮設小屋の設営にも利用されている。

押し出し・送り

ねじには台形ねじに代表されるような押し出し・送りなどの機能をもつねじもある。普通、1回転することにより1ピッチ分前に送ることができる。送りの精度が、ねじの精度に依存することになるが、特に厳密な位置決めや精度が必要なところは、ねじ山とねじ山の間に鋼球を入れたボールねじが使われる。

動かす

ねじの押し出しや送りの機能を利用して、重たい物や大きなものを動かす機能を持つ。圧延機・プレスの圧下力(下方向に加わる力)の増大、バイス・万力・クランプの押付け力、自動車や住宅を持ち上げるジャッキなどに利用される。

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