ねじの引張強さ
ねじの引張強さは下記のように求めることができる。引張力によるねじの破断は大きな事故につながるため、特に安全率は重要である。ただし、ねじは山と谷でできており、その断面積は径とは異なるため下記を参考のこと。
ねじの断面積
ねじは山と谷でできており、下記で求めるとより厳密に求められる。
有効径、谷の径、山の高さ
有効径、谷の径、山の高さは下記を参考のこと。 下記より大きいねじ径になるとき、ねじ径を参考のこと。
めねじの谷の径D | めねじの有効径D2 | めねじの内径D1 | |
---|---|---|---|
おねじの外径d | おねじの有効径d2 | おねじの谷の径d1 | |
M4 | 4 | 3.545 | 3.242 |
M5 | 5 | 4.48 | 4.134 |
M6 | 6 | 5.35 | 4.917 |
M8 | 8 | 7.188 | 6.647 |
M9 | 9 | 8.188 | 7.647 |
M10 | 10 | 9.026 | 8.376 |
M11 | 11 | 10.026 | 9.376 |
M12 | 12 | 10.863 | 10.106 |
M14 | 14 | 12.701 | 11.835 |
M16 | 16 | 14.701 | 13.835 |
M18 | 18 | 16.376 | 15.294 |
M20 | 20 | 18.376 | 17.294 |
M22 | 22 | 20.376 | 19.294 |
M24 | 24 | 22.051 | 20.752 |
アイボルト
アイボルトは、クレーンなどで物を釣り上げるためのねじである。基本的には引張強さに安全率をとってその径を決めるが、事故につながりやすい重要な機械要素のため、十分に注意をして使うこと。
安全率
安全率とは、基準応力を許容応力で割った次式で表される。基準応力とは、許容応力を決める基準となる応力で、許容応力とは、許容できる最大の応力である。安全に使用するためには許容応力以下の軸径を選ぶ必要がある。
安全率の目安
クレーンでアイボルトを吊り上げるときの安全率は8―10ほど、自動車や飛行機などは1.5-2.0程度でとられる。ただし厳密に決まってはおらず業界や会社、作っている機械・装置などによって大きく異なる。