浸炭鋼|浸炭,鋼の熱処理

浸炭鋼

浸炭鋼とは、本来、炭素量が少ない鋼に対して、浸炭という熱処理をほどこされてできた鋼で、肌焼鋼ともいう。大きく浸炭用炭素鋼と浸炭用合金鋼に大別される。浸炭とは、炭素量が少ない鋼に対して外部から炭素を浸透させると、鋼の表面から内部に向かって拡散していく。炭素が十分に浸透している部分は高炭素で粘り強く、耐摩耗性があり、一方で低炭素の部分は柔軟なままに残る。(鉄鋼材料の表面熱処理

浸炭用炭素鋼

浸炭用炭素鋼とは炭素鋼が基準とした素材で、炭素は0.2%以下と低い水準である。浸炭に使用される機械構造用炭素鋼として、S09CK、S15CK、S20CKが規定されている。(なお、Kは浸炭鋼を示す。)

浸炭用合金鋼

浸炭用合金鋼とは、合金元素を添加した強靭鋼で、SMn□□□、SCr□□□、SCM□□□、SNCM□□□など多種にわたる。いずれも炭素量0.2%以下のものが使用される。

浸炭の種類

浸炭の種類は大きく、固体浸炭、液体浸炭、ガス浸炭がある。いずれも浸炭が終わったあとに焼入れを行う。(鉄鋼材料の表面熱処理

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