モラトリアム人間|小此木啓吾,青年期

モラトリアム人間

小此木啓吾が提言した用語。年齢では大人の仲間入りをするべき時に達していながら、自己形成の状態にとどまり、既成の大人社会に同化できないでいる人間である。本来は青年だけに限った意味をもつが、各年代、階層の現代人のなかには、いつまでもモラトリアムの状態にとどまっている人も多い。こうした社会的な自己が確立されていない意識にたいし、「あれもこれも」と多様な生き方をもつ柔軟性をもつ一方、組織や集団の帰属意識が低いとした。

小此木啓吾

小此木啓吾

タイトルとURLをコピーしました