フェリックス・ガタリ|ドゥルーズ=ガタリ,オイディプス

ガタリ Pierre-Félix Guattari

ガタリ(1930.4.30.-1992.8.29)は、フランスの精神分析学者・思想家である。主著『分子革命『カオスモーズ』、ドゥルーズとの共著『アンチ=オイディプス』『リゾーム」『千のプラトー』。精神科医として勤務するとともに、哲学者のドゥルーズと『アンチ=オイディプス』などの共著をあらわして、欲望を抑圧する文明や国家の権力を告発するアンチ=オイディプス論をとなえた。

ガタリ

ガタリ

アンチ=オイディプス

ドゥルーズとガタリは、人間を「欲望する機械」としてとらえ、身体のあらゆる器官は無意識の欲望によって動かされていると考えた。否定的な側面をいっさい持たない欲望は、自ら否定的な側面である欲求を生み出した。欲望は欲求をみずから必要とした。アンチオイディプスはこの欲望のパラドクスを説く目的で出版された。

フロイト

欲望はドゥルーズとガタリ以前の、フロイトでも扱っている。人間の意識を動かしている真の主体は、フロイトの精神分析学においてエス・リビドーと呼ばれる無意識の欲望をその対象とした。欲望は、みずからを生み出す創造的活動であり、欲望が活動する喜びの瞬間は、「千のプラトー」と呼ばれる無数の高み(プラトー)として持続する。
しかし、父親・神・国家は欲望を禁じるオイディプスとなって自我を背後であやつり、エスの欲望を抑圧する。オイディプスは、ギリシア悲劇に登場する王であるが、母親との性的な愛をのぞみ、それを妨げる父親の死を願う子どもの欲望を禁じる父親の権力にちなんで、フロイトが名づけた。

ガタリ

ガタリ

権力の解除

父親・神・国家などの権力の抑圧装置は、オイディプスとして自我を型にはめ、統合し、無意識の欲望を抑圧する機能をはたさせる。ドゥルーズとガタリは、人類が築いた文明装置や国家装置を無意識の欲望を抑圧するオイディプスと呼んで告発し、その権力を解除し、抑圧の道具とされた自我の統合性さへも解体し、聖なる分裂の中で欲望の喜びを解放する未来の人間像を説いた。

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