FIFA ワールドカップ 2026 堂安律|世界の舞台で躍動する日本の切り札

FIFA ワールドカップ 2026 堂安律

堂安律(どうあん りつ、1998年6月16日生)は、兵庫県尼崎市出身のプロサッカー選手。アイントラハト・フランクフルト所属のミッドフィールダーであり、FIFA ワールドカップ 2026では日本代表の背番号10を背負って2大会連続出場を果たす。カタール大会でドイツ・スペインの強豪2カ国を相手に同点ゴールを決めた実績を持ち、2026年大会ではチームのエース兼中心選手としてグループFの突破と歴史的なベスト8以上の進出を担う存在として注目されている。

プロフィールと基本情報

堂安律は1998年6月16日、兵庫県尼崎市に生まれた。身長172cm、体重70kg。ポジションは右サイドミッドフィールダーを主とする攻撃的ミッドフィールダーで、ドリブルと左足から放つ強烈なシュートが最大の武器とされる。兄の堂安憂も元プロサッカー選手であり、サッカー一家の環境で育った。小学生時代は地元の浦風FCでプレーし、ヴィッセル神戸のスクールにも通ってテクニックを磨いた後、中学進学時にガンバ大阪ジュニアユースへ入団している。

クラブキャリアの歩み

堂安律はガンバ大阪のアカデミーで育ち、高校在学中にトップチームへ昇格して2015年にプロデビューを飾った。2017年にはオランダ1部FCフローニンゲンへ期限付きで移籍し、29試合9ゴールという成績で欧州での地歩を固める。その実績をもとに2019年夏にPSVアイントホーフェンへステップアップし、2020-21シーズンはビーレフェルトへのレンタルを経てPSVに復帰。2021-22シーズンは公式戦39試合11ゴールを記録した。2022-23シーズンからはブンデスリーガのSCフライブルクへ移籍し、3シーズン連続で主力として活躍。2024-25シーズンにはリーグ戦34試合で自己最多となる10ゴール8アシストをマークした。2025-26シーズンからはアイントラハト・フランクフルトへ移籍し、ブンデスリーガに参戦している。

日本代表としての歩み

アンダー世代から継続的に代表に選ばれ続けた堂安律は、2018年9月のコスタリカ戦でA代表デビューを果たした。2019年のAFCアジアカップ、2021年の東京五輪にも出場し、着実に実績を積み重ねた。2022年のカタールW杯では4試合に出場し2ゴールを記録。国際Aマッチ出場数は50試合(2024年6月時点)を超えており、サッカー日本代表の攻撃陣を牽引する中心選手として定着している。2026年3月のイギリス遠征では、負傷離脱中の遠藤航に代わりキャプテンを任命され、ウェンブリー・スタジアムでのアウェイ・イングランド戦でキャプテンマークを巻いて先発出場した。

カタールW杯での活躍

2022年カタールW杯は堂安律にとって初のワールドカップ出場であり、日本代表史上屈指の大会となった。グループステージの初戦・ドイツ代表戦では途中出場から同点ゴールを決め、逆転勝利に大きく貢献。グループ突破をかけたスペイン代表戦でも1点ビハインドで迎えた後半開始直後に途中出場し、左足を振り抜いて同点弾を叩き込んだ。一大会で複数得点を記録した日本代表選手は、稲本潤一、本田圭佑、乾貴士以来の快挙であった。結果として日本はグループステージを首位で突破したが、カタールワールドカップのラウンド16でクロアチアにPK負けを喫してベスト16で大会を終えた。この経験が堂安律の決意をさらに強固なものにした。

背番号10の重みと覚悟

2026年大会で堂安律が背負う背番号10は、日本代表においては名波浩、中村俊輔、香川真司、南野拓実らが着けた特別な番号である。W杯の舞台で日本代表の10番を背負う選手としては6人目となった。代表入り当初からいつか10番をつけたいと公言し続けた堂安律にとって、その夢を叶えたことは通過点に過ぎない。「10番をつけてピッチに立つことが目標じゃないので。僕の目標は優勝すること」という言葉が示すとおり、その視線はさらに先を向いている。2026年大会の代表スタッフには10番の先人である名波コーチや中村コーチも帯同しており、特別な環境のなかで堂安律はエースとしての責任を全うしようとしている。

グループFと2026年大会の位置づけ

日本代表はFIFAワールドカップ2026でグループFに振り分けられた。同組にはFIFAランキング7位のオランダ(W杯準優勝3回)、チュニジア(FIFAランキング40位)、そして欧州プレーオフ枠のスウェーデンが入っており、グループ突破を目指す日本にとって厳しい組み合わせとなっている。日本は史上初めてポット2に位置づけられており、データサイトOptaもグループFを大会屈指の激戦区と評価しつつ「オランダが首位突破の本命だが、覆しうるチームがあるとすれば日本」と位置づけた。堂安律は右サイドで伊東純也と起用法を分け合いながら、攻守両面でチームに貢献する役割を担う。

プレースタイルとチームでの役割

堂安律の持ち味は、強靱なフィジカルを生かした推進力あるドリブルと、左足から放たれる強烈なシュートである。右サイドに開いてボールを受け、縦への仕掛けやカットインからのシュートで脅威を与える一方、ウイングバックを務めた際には献身的な守備でチームを支えるなど、戦術的な幅も広い。森保一監督の下では伊東純也との役割分担により右サイドの異なる個性として機能しており、スピードタイプの伊東とパワーとシュートを兼ね備えた堂安律の使い分けが日本の右サイド攻撃の多様性を生み出している。

2026年大会への意気込み

堂安律はW杯メンバー選出を受けて「再びこのチームの一員として、ワールドカップの舞台で戦えることを誇りに思います。これから始まる挑戦に向けて、準備はできています。みんなで歴史をつくろう」とメッセージを発した。カタール大会のベスト16敗退直後には「日本代表のエースになりたいと言ってきたが、リーダーにもならなければいけない」と誓いを口にしており、4年間の準備を経て迎える2度目のW杯では、エースとリーダーの両面で日本代表を引っ張る存在として期待されている。久保建英や上田綺世ら新世代の選手たちとともに、堂安律は日本サッカーの歴史を塗り替える挑戦に臨む。

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