FIFA ワールドカップ 2026 北中米ワールドカップ
FIFA ワールドカップ 2026(北中米ワールドカップ)は、2026年6月11日から7月19日にかけてカナダ・メキシコ・アメリカ合衆国の3カ国共同で開催される、第23回目のFIFAワールドカップである。大会の正式名称は「FIFA World Cup 26™」とされており、史上初の3カ国共催という点で過去の大会と大きく異なる。出場国数はこれまでの32カ国から48カ国へと拡大され、総試合数も64試合から104試合に増加した。大会のスローガンは「We Are 26」(英語)、「Somos 26」(スペイン語)、「Nous Sommes 26」(フランス語)で、世界中のファンとの一体感を表現している。
開催背景と招致経緯
2026年大会の開催地決定は、2018年6月13日にロシアのモスクワで開催された第68回FIFA総会にて行われた。カナダ・メキシコ・アメリカの3カ国共同招致(通称「ユナイテッド2026」)と、モロッコの単独招致が最終候補として争い、全加盟協会による投票の結果、3カ国共催案が選出された。FIFAの評価レポートでは、インフラ整備の成熟度と大会収益の見込みにおいて3カ国共催側が高い評価を得た。大会収益は3カ国共催案で143億ドルが見込まれると試算されており、モロッコ案の72億ドルを大きく上回った。なお、開催国の投票方式が2015年のFIFA汚職事件を受けてFIFA理事会単独から全加盟協会参加の総会投票へと変更されたのも、2026年大会招致からである。
開催都市とスタジアム
本大会はアメリカ11都市・メキシコ3都市・カナダ2都市の計16都市16会場で開催される。主開催国のアメリカでは78試合が行われ、カナダとメキシコはそれぞれ13試合を担当する。開幕戦は2026年6月11日にメキシコシティのエスタディオ・アステカで行われる予定であり、同スタジアムは1970年・1986年に続くワールドカップ史上初となる3回目の開催地となる。決勝戦はニュージャージー州イーストラザフォードのメットライフ・スタジアムで7月19日に開催される。テキサス州アーリントンのAT&Tスタジアムは大会最多となる9試合を開催する予定である。また、命名権による名称を持つ15施設については、大会期間中に限り「(都市名)・スタジアム」に一時改称される取り決めがFIFAとの間で設けられている。
| 国 | 開催都市(例) | 担当試合数 |
|---|---|---|
| アメリカ | ニューヨーク/NJ、ロサンゼルス、ダラス、マイアミほか11都市 | 78試合 |
| メキシコ | メキシコシティ、グアダラハラ、モンテレイ | 13試合 |
| カナダ | トロント、バンクーバー | 13試合 |
大会方式と出場枠
今大会から採用された新フォーマットでは、48カ国が4カ国ずつ12グループ(A〜L)に分かれてグループステージを行う。各グループ上位2カ国と、12グループの3位国のなかから成績上位8カ国の合計32カ国がノックアウトステージ(決勝トーナメント)に進出する。決勝まで進んだチームは最大8試合を戦うこととなり、前回大会の7試合から1試合増加した。出場枠の大陸別配分もヨーロッパが13から16枠、アジアが4.5から8.5枠、アフリカが5から9.5枠など全地域で増加した。順位決定方式は勝ち点・得失点差・総得点数・フェアプレーポイント・FIFAランキングの順に適用される。
大陸別出場枠
出場国の大陸別内訳は、ヨーロッパが最多の16カ国、次いでアフリカが9.5枠(実質10カ国)、アジアが8.5枠(実質9カ国)となっている。北中米カリブ海(CONCACAF)は開催国3カ国を含めた6.5枠、南米(CONMEBOL)は6.5枠、オセアニアは1.5枠が割り当てられた。なお、カナダ・メキシコ・アメリカは開催国として予選を免除され、自動的に本大会の出場権を得ている。残り45枠をめぐり、各大陸予選と大陸間プレーオフで争われた。大陸間プレーオフは南米・アジア・アフリカ・オセアニア・北中米から各1〜2カ国が参加する計6カ国のトーナメントで、最終的に2カ国が本大会への切符を手にした。
グループ組み合わせ
2025年12月5日にアメリカのワシントンD.C.で組み合わせ抽選会が行われ、48カ国のグループステージの組み合わせが決定した。各グループには4カ国が入り、ホーム&アウェー方式ではなく中立地での総当たり戦が行われる。注目グループとして、ブラジルやモロッコが同居するグループC、2014年以降グループステージで苦戦が続くドイツが入るグループが挙げられる。また、人口約15.6万人のキュラソーがワールドカップ史上最小の出場国として参加することも話題となっている。抽選会にはトランプ米大統領やメキシコ・カナダの大統領も出席し、大会への期待感を高める場となった。
日本代表の参加
日本代表は8大会連続8回目のワールドカップ出場を果たし、グループFに振り分けられた。同グループにはオランダ・チュニジア・スウェーデンが入る。日本の初戦は2026年6月15日(日本時間午前5時キックオフ)にダラスでオランダと対戦し、第2節は6月21日にメキシコのモンテレイでチュニジアと、第3節は6月26日に再びダラスでスウェーデンと戦う。森保一監督はW杯後も続投し、史上初の8年体制として臨む集大成の大会である。選手層の拡大・攻撃的3バックの導入・セットプレー精度向上などを積み上げ、過去4度阻まれているベスト8進出と、その先の頂点を目標に掲げている。
日本代表の試合日程
日本代表のグループFにおける対戦カードと試合会場は以下の通りである。第1節・第3節はアメリカのダラス(AT&Tスタジアム)、第2節はメキシコのモンテレイ(エスタディオ・モンテレイ)での開催となる。2都市にまたがるためコンディション管理が重要な課題となり、チームスタッフはW杯最大8試合を戦い抜くための体調管理体制を整備してきた。
- 第1節:2026年6月15日 vs オランダ代表(ダラス・スタジアム/アメリカ)
- 第2節:2026年6月21日 vs チュニジア代表(エスタディオ・モンテレイ/メキシコ)
- 第3節:2026年6月26日 vs スウェーデン代表(ダラス・スタジアム/アメリカ)
大会の特徴と見どころ
本大会は複数の点でワールドカップ史上初の試みを含む。3カ国共催は2002年の日韓大会での2カ国共催を超える前例のない規模であり、北米大陸の広大なエリアを舞台とする。アメリカでは1994年大会と同じくアメリカンフットボール専用スタジアムが転用され、収容人数8万人超の大型会場でのゲームが実現する。決勝戦会場のメットライフ・スタジアムでは、ワールドカップ決勝史上初となるハーフタイムショーが予定されており、マドンナ・シャキーラ・BTSがヘッドライナーを務めることが発表されている。また、大会で採用される新ルールとして、交代枠や映像確認(VAR)に関連した細部の運用変更が複数実施される。
出場枠拡大の影響
出場国が32から48へ拡大されたことで、カーボベルデ・キュラソー・コンゴ民主共和国など初出場または久々の出場となる国が数多く参加している。アジアは4.5枠から8.5枠に倍増に近い増加となり、AFC加盟国の出場機会が大幅に広がった。一方でグループ数が12に増えた結果、3位チームの通過判定が複雑化し、グループ最終節まで計算が求められる戦いが増える点も注目される。また、1チームあたりの最大試合数が8試合に増えたことで、ロスターの整備や選手のコンディション管理が以前にも増して重要な課題となっている。スコッド(登録選手)の人数も従来より拡大される措置が取られており、各国は幅広い選手層を活かした戦い方が求められる。
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