錆(さび)
錆(さび)とは、金属が酸素や水と反応して生成される酸化物のことで、金属の腐食を表す現象である。特に鉄が錆びた場合、その生成物は「赤錆」と呼ばれる酸化鉄である。錆は金属の強度や見た目を損ない、使用寿命を大幅に短縮するため、防止が重要である。錆は金属表面で酸化還元反応が進行することで発生し、水分や酸素の存在が大きな役割を果たす。
錆の発生メカニズム
錆の発生は、金属が水や酸素と接触することで始まる。例えば、鉄の場合、水が鉄の表面に付着し、酸素が存在することで酸化反応が進行する。この際、鉄が電子を失うことで酸化され、水分中の酸素が還元される。この酸化還元反応によって酸化鉄が生成され、赤錆として金属表面に現れる。また、塩分が含まれている環境(海沿いや冬季の塩撒きなど)では電解質としての役割を果たし、錆の進行がより早くなる。
5年程前に造ったアイアンスノーマン☃️
いい感じで錆が回ってきてる🎵
後ろのスレート壁も心なしか劣化進んでるような⁉️😅
全ての物は無に帰すよう変化していくんですよね。
諸行無常
あっ、自分の身体もちょっとポンコツになってきてますが、まだまだ頑張らねば(笑)
では、本日もご安全に😊 pic.twitter.com/W0mKyNybUo— 株式会社 須山鉄工 (@yo_setuman) December 4, 2023
錆の種類
錆にはいくつかの種類があり、最も一般的なものが赤錆(酸化鉄)である。この赤錆は鉄が酸素と反応することで生じ、鉄の構造体に穴を開けるなどのダメージを与えるため厄介である。一方、ステンレス鋼などでは「不動態被膜」と呼ばれる薄い保護層が形成され、これが防錆効果を発揮する。しかし、この被膜が破損したり、塩分や酸性環境にさらされたりすると、「孔食」と呼ばれる局部的な錆が発生することがある。また、アルミニウムでは「白錆(酸化アルミニウム)」が発生し、これはある程度の防錆効果を持つ。
赤錆
赤錆とは、主に鉄が酸化して生成される酸化鉄のことであり、酸素と水分が存在する環境で発生する。赤錆は鉄の表面に付着し、腐食が進むと鉄の強度を著しく低下させるため、防止が重要である。特に海辺や湿気の多い環境では赤錆の進行が早くなる。赤錆が進行すると、鉄の表面がざらつき、最終的には金属自体が脆くなり、構造物としての安全性を損なう危険性がある。
【黒錆と赤錆】
"サビ"にも良いものと悪いものがある。一般的に錆と呼ばれるのは"赤錆(あかさび)"。その名の通り赤みがかっていて鉄を朽ちさせる原因となる。一方、"黒錆(くろさび)"と呼ばれる錆は"良性の錆"であり、赤錆の発生を防ぎ、鉄を守る。自然には出てこず、鉄を加熱すると発生するゾ! pic.twitter.com/4N1XqICYjE
— しぶちょー (@sibucho_labo) November 13, 2024
白錆
白錆とは、主に亜鉛が酸化して生成される酸化亜鉛のことであり、亜鉛メッキされた金属表面に発生する。亜鉛は腐食することで自身の表面に保護層を形成し、下地の金属を保護するため、防錆の役割を果たしているが、湿気が多く通気性の悪い環境で白錆が生じやすくなる。白錆は赤錆と異なり、金属の強度に大きな影響を与えることは少ないが、美観を損ねるため、用途によっては防止策が求められる。
錆の発生要因
錆が発生する要因には、湿度、酸素、塩分、電気伝導度などがある。湿度が高い環境では金属表面に水の薄膜が形成され、これが酸素と反応することで錆が発生する。また、海沿いの地域や冬の道路での融雪剤など、塩分の多い環境では電解質として作用し、錆の進行を促進する。さらに、金属の電気伝導度も錆の発生に関係しており、水中に存在するイオンの量が多いほど、腐食が早く進む傾向がある。
湿度と溶存酸素
鉄の場合、相対湿度が60%以上になると、鉄の表面が水で覆われることで錆が発生しやすくなる。そのため、梅雨の時期や冬季など湿度が高い時期は特に注意が必要である。また、水中での錆は、水中に溶けている酸素、すなわち溶存酸素の量によって発生する。さらに、水のpHも錆の発生に大きく関わる要素である。酸性度が高い(pHが低い)水は鉄の腐食を進めやすく、高アルカリ性の水では黒や茶褐色の錆が表面を覆うため腐食速度自体は遅くなる。
電気伝導度
電気伝導度も錆の発生に影響を与える。電気伝導度とは、水中にどれだけ多くのイオンが存在し、それが電気を通しやすいかを示すもので、電気伝導度が高いほど腐食が進行しやすくなる。例えば、水道水の電気伝導度は100〜1000μS/cm程度で、これはイオンが多く含まれているため、腐食電流が流れやすく、錆が進行しやすい。一方、電気伝導度が低い純水(約1μS/cm程度)は、腐食の進行が遅く、絶縁体に近い性質を持つため、錆が起こりにくい。
錆の影響
錆は金属の機械的強度を低下させ、構造物の安全性に重大な影響を与える。例えば、建築物や橋梁、車両などで錆が進行すると、その強度が失われ、最悪の場合には破損や崩壊を引き起こす危険がある。また、錆による見た目の劣化も重要であり、製品の品質や価値が損なわれることがある。このため、錆の防止と対策は金属の使用において非常に重要な課題である。
錆の防止方法
錆を防止するためには、さまざまな方法が取られる。最も一般的な方法としては、塗装による防錆であり、金属表面を塗膜で覆うことで水や酸素の接触を防ぐ。また、めっきを施して金属表面に亜鉛やクロムなどの耐食性の高い金属を被覆することも効果的である。さらに、ステンレス鋼やアルミニウムなど、錆びにくい金属を使用することで、長期間にわたり錆の発生を抑えることが可能である。
塗装
塗装は最も一般的な防錆手段の一つである。さび止め塗料を下地として塗り、その上からさらに保護塗装を行うことで、金属表面を空気や湿気から遮断する。紫外線などによる劣化が避けられないため、一定の期間ごとに塗り直しが必要である。
へぼい屋根をめっちゃケレンして塗装🫠ギャース
#DIYアワード2024 pic.twitter.com/CnIisI35sA— バール55 (@QG3LNyoYqzZc58K) November 22, 2024
黒染め
黒染めは、金属表面に酸化被膜を形成することで、腐食を防ぐ効果がある。何も処理を行わないよりは錆の進行を抑制できるが、その効果は他の防錆処理に比べると限定的である。
【黒染め処理】
溶液を用いて、金属表面を"黒錆"で覆う処理のこと。見栄えがよく、他の表面処理に比べて安価なため、多くの部品に用いられる。膜厚も約1μm程度で、寸法変化が少ないことも好ましい。実務でよく使う指示する表面処理の一つ。覚えておこう。ただ、黒染めしても割と錆びるので要注意!! pic.twitter.com/f64awbequb
— しぶちょー (@sibucho_labo) April 6, 2024
めっき
めっきは最も効果が期待できる防錆手段の一つであり、金属の表面に耐食性の高い金属層を形成することで酸化を防ぐ。しかし、めっきはコストが高く、大きな金属部品には適用しにくいという制約がある。また、加工に制限がある場合も多い。
( ’ω’ )、ランタンのバーナー部のパーツがメッキと塗装(写真のものは緑)との違い。
写真写りが悪いけどメッキの方が見た感じがちょっと明るい感じで個人的には好みです。
メッキは派手でたまに錆も出たりして良し悪しですが、炎を絞っても華やかに見えるのは美点かなと思います。 pic.twitter.com/0I2vSQaUGw
— こんどうたけし (@kondou_takeshi) November 21, 2024
ステンレス、アルミの使用
ステンレス鋼やアルミニウムなど、防錆効果の高い金属を使用することも有効である。しかし、防錆性の高い材料の多くは硬度が低く、必要な強度を確保することが難しい場合がある。一方、硬度の高いステンレス鋼などは、かえって錆やすくなることもあるため注意が必要である。。
この錆びたネジはOUTですよね?
錆に強いネジに変えようと思いますが、ステンレス製にしておけばいいのですかね? pic.twitter.com/YCnjlDr4dz
— マンゴー (@h0me_m0ney) November 16, 2024
錆の対策の今後の展望
錆に対する対策の今後の展望としては、新しい耐食性材料の開発や、環境に配慮した防錆技術の導入が期待されている。例えば、ナノコーティング技術を用いて金属表面に非常に薄い防錆層を形成する研究が進められており、これにより環境負荷を低減しながら優れた防錆効果を得ることが可能となる。また、腐食の進行をリアルタイムで監視するセンサー技術の開発も進んでおり、早期発見と適切な対策を取ることで、金属の長寿命化を実現することが期待されている。
【西環状現場レポVol.8】
新しい橋なのに錆びて見えるのは何故?
それは、わざと錆びている特殊な鉄を使っているからです。特殊な鉄の表面が安定した錆で覆われることにより、内部への錆の進行を抑え、維持管理のコスト軽減に繋がります。
今後も西環にぜひ注目を!#熊本西環状道路 pic.twitter.com/J84Xi2bik5— 熊本市 (@kumamotocity_) November 15, 2024