自律|カント

自律

自律とは、他人から援助や支配を受けず,自らの行動や行為に対して、自らルールを設け、自分の意志に従って行動すること。

カントの自律

カントは、理性が立てた道徳法則に自発的に従うことを自律とした。道徳法則は、人間の実践理性が自発的に立法したものであり、神などから与えられた他律のものではない。カントは、みずから立法した道徳法則に自分の意志の下で行為することに人格の尊厳を見出した。

『実践理性批判』カントからの引用

一切の被想像物のなかで,我々が欲し、また意のままに処理し得る一切の物は,手段としてのみ使用され得る。ただ人問だけは、また人間と共に他 のいかなる理性的被創造者も、目的自体である、まことに人間は,道徳的法則の主体である。この主体は、彼の自由による自律の故に神聖なのであ る。・・・・・・それだから理性的存在は、決して単に手段としてのみ使用せられるものではなく、同時にそれ自身目的として使用せられねばならないということである。
(『実践理性批判』カント)

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