成形加工

成形加工

成形加工は、金型を使った加工で機械材料から任意の形状を使う加工に対して、生産性が高く大量に同じ形状のものを作ることができる。その反面、金型代などの初期投資が大きい。精度は切削加工の方が高いため、成形加工したあと切削加工で仕上げることも多い。金型があれば、そのままの形状で作ることができるため、材料のロストも少ない。

成形加工の種類

板金加工

板金加工とは、板金と呼ばれる薄を、金型の上型と下型の間にはさみ込んで、曲げ加工や打ち抜き加工で形状を作る加工である。折り紙を作るようなイメージで、一枚の板を曲げたり、穴を打ち抜いたりして任意の形状を作っていく。

鋳造

鋳造とは、砂でできた鋳型や繰返し使える金型に溶けた金属を流し込んで形を作る加工である。仏像など古くから日本でも親しまれた。鋳造でできたものを鋳物という。

射出成形

射出成形とは、金型にプラスチックを流し込む方法で、プラスチックの製品が作られる。

鍛造

鍛造とは、高温に加熱した金属を金型にはさみ込み、さらに大きな力を加えて変形させる加工方法である。日本刀を作るように力を与え続けることで、金属の組織が緻密になる。

圧延

圧延は材料を回転するロールにはさみ込んで、薄い板など特定の形に変形させる加工で方法である。

押出し・引抜き

押出し・引抜きは、ところてんを作るように、任意の形状の穴があいた金型に材料を通すことで形を作る方法である。 一般的には定尺長さに加工され、任意の寸法に切断して作る。アルミフレームなどは押出し・引き抜きで作られている。