ギリシア悲劇|アイスキュロス,ソポクレス,エウリピデス

ギリシア悲劇 τραγῳδία tragoidia

ギリシア悲劇とは、前6世紀から前5世紀にかけて盛んになった古代ギリシアの演劇。韻文・音楽・踊りを総合した舞台芸術。ヨーロッパでは最古の演劇。都市国家アテナイで酒の神ディオニソスに捧げる祭礼の行事として演じられたことに始まる。やがて競演の形式で国家的行事として上演され、神がみの支配や運命の威力などに向きあって生きる人間の葛藤愛乳や矛盾などを悲劇的に描いた。野外の円形劇場で上演され、中心のオルケストラと呼ばれる舞台でコロス(合唱隊)が歌い、その前で役者が劇を演じた。

ギリシア悲劇

ギリシア悲劇

アイスキュロス

アイスキュロス(前525/4~前456)は『オレスティア』(『アガメムノン』などⅢ部作)、『嘆願する女たち』が代表作で、ポリス市民の道徳的理想を追求した。

ソフォクレス

ソフォクレス(前496頃~前406)は、『アンティゴネ』『オイディプス王』である。人間の生き方や心理・運命を描いた。

エウリピデス

エウリピデス(前485頃~前406頃)は、『メディア』『バッカスの女たち』が代表作で人間の偉大さと悲惨をテーマに、個性にめざめ、ポリスに反逆しようとする人間像をも描いた。当時の表現の自由がわかる。

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