ろう接|はんだつけで知られる接合方法

ろう接

ろう接とは、溶接しようとする母材より溶融点の低いろう材(非鉄金属や合金)を溶加材として用い、母材との接合面をほとんど溶融させずに、ろう材だけを溶融させて接合する接合方法である。

ろう付け

ろう付けとは、ろう材には溶融点が450°C以上の硬ろう(黄銅ろう、銀ろう)や約400°C以下の軟ろう(鉛とすずの合金であるはんだ)を溶かして接合する方法である。硬ろうには、黄銅ろうや銀ろうが使われるが、黄銅ろうは銅と亜鉛の合金で亜鉛約60%までのものが使われ、主に鉄鋼に用いられる。高速度鋼工具や超硬合金を炭素鋼のバイトシャンクにろう付けして使われている。銀ろうは銀、銅、亜鉛の合金で、銅、黄銅、銀などのろう付けに向いている。また、融点を下げるためにカドミウムを加えた銀ろうは、作業が容易で、接合部は強力で美しい表面が得られ、金銀の細工物をはじめ黄銅、洋白、鉄鋼のろう付けに用いられる.

はんだ付け

はんだ付けとは、鉛とすずが50%ずつのはんだが最も多く使われ、融点が214°Cで電気回路に使用される。一般的に知られている接合方法であるが、強度はほとんどないため、構造物には使われない。近年、では鉛が環境問題となるため、鉛を含まない、すずと銅、すずと銀と銅、すずと亜鉛などの組成のはんだが広まっている。

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