ねじの公差域|ねじの精度と基準寸法

ねじの公差域

ねじの公差域とは、ねじの精度のことをいい、ねじの寸法が決められた基準寸法に対してどれだけの仕上がり状態(加工度)にあるのかを表す値である。公差域クラスは、公差グレードと公差位置との組み合せで表し、はめあい区分とはめあい長さとの組み合せに対して与える。はめあい区分は「精」、「中」、「粗」の3区分で、はめあい長さは「短い」S、「並」N、「長い」Lの3区分である。旧JISでは1級、2級、3級であらわされていた。

公差グレード

公差グレードは、寸法許容差の大きさを示す数字である。はめあい区分が「中」で、はめあい長さが「並」Nのものに対して6とする。6を基準として、小さい公差グレードは、はめあい区分が「精」、はめあい長さが「短い」Sである。一方、
6より大きい公差グレードは、はめあい区分が「粗」および、はめあい長さが「長い」Lである。

公差位置

公差位置とは、基準寸法からどれだけ離れているかを示す位置である。めねじに対してGは、正の基礎となる寸法許容差をもち、Hは、Oの基礎となる寸法許容差をもつ。おねじに対して、e、f、gは、負の基礎となる寸法許容差をもち、hはOの基礎となる寸法許容差をもつ。

一般用のねじ

一般のねじでは、はめあい区分を「中」、はめあい長さを「並」Nとして、推奨する公差域クラスを、めねじは6H、おねじは6gとしている。

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